OTSUMA TAMA Junior and Senior High School

学校生活

「多摩市気候市民会議」に本校の生徒が参加しています

更新日時:2023年5月27日

「多摩市気候市民会議」に本校の生徒が参加しています

「多摩市気候市民会議」に本校の生徒が参加しています

協力:多摩市 環境政策課


 5月13日(土)、第1回多摩市気候市民会議が開催されました。「気候市民会議」とは、喫緊の課題である気候危機に対し、市民一人ひとりが「自分としてできること」、そして「地域でできること」等を考え、そのために行政や民間事業者はどのような支援をすべきなのか、という事を話し合うための場として開催されている会議です。
 「気候市民会議」は 2020 年にフランスとイギリスではじまり、日本でも札幌市や川崎市その他の市で実施されています。今回、多摩市でも気候市民会議が開催されることとなり、本校からは「未来創造ワークショップ(過去の記事)」に参加した生徒の中から4名が参加させていただけることになりました。多摩市ではこの会議で議論された意見を、環境保全等に関する総合的な計画である「多摩市みどりと環境基本計画」(計画期間:令和6年度から令和15年度までの10年間)に反映させる予定です。




 多摩市気候市民会議は、全5日間の実施ですので、生徒の感想を適宜HPにアップしていきます。今回は5/13(土)に開催された第1回の感想を掲載いたします。


記事一覧:  第1回(今回) / 第2回 / 第3回 / 第4回 / 最終回

第1回多摩市気候市民会議 生徒の感想

 私は今回多摩市気候市民会議に参加してみて、環境問題に対して様々な視点から考えることの必要性を感じました。
 第1回目という事で、江守先生(東京大学未来ビジョン研究センター教授/国立環境研究所上級主席研究員)や棚橋先生生(元多摩市立小学校校長)、山下先生(多摩市みどりと環境審議会 地球環境分科会会長/特定非営利活動法人 環境エネルギー政策研究所(ISEP) 理事・主任研究員)の講演を聞いてまず、気候変動問題とその解決の為に必要なことなどを学びました。

 また、講義の途中に自分が一年間に排出しているCO2の量を調べましたが、私は5430kgCO2eで平均よりは少なかったです。しかし、自分が普段生活している中でこんなに二酸化炭素を出していることを知って、もう少し環境に配慮した暮らしをしなければと思いました。
グループワークでは30年後の多摩市の環境・社会のイメージについて話し合い意見を出しました。私たちの班はみんなが笑顔の多摩市になっていると考えました。その為には環境はもちろん市民の方々にも幸せに暮らせる街づくりをしなければいけないと思います。

例 えば、CO2排出の少ないライフスタイルを実現する、多摩市の自然・公園などを守り多様な動植物たちを保護する、再生エネルギーを活用するなどです。また、安心して死を迎えられる街という意見もありました。私はこの意見を聞いた時にすごく驚きましたが、同時に安心して次の世代にバトンを渡せるような街になることも大切だとも思いました。

 私たちの班には小学生や、大人の方、入院ししている方など同じ多摩市に住んでいてもそれぞれ異なる環境で暮らしている人たちがいました。環境問題を改善する為には規制をしたり、現状から何かを変更したりすることが必要です。しかし、それによって苦しむ人々を生み出してはいけないということを今回では学びました。みんなが笑顔で暮らせる為には、色々な視点から問題に向き合う必要があります。今回は沢山の人の意見を聞いて、環境問題に対してより多様な考え方を持つことができた良い話し合いでした。今後は、このような多摩市を実現する為に私たちには何ができるかということについて今回の話し合いを活かして考えていきたいです。