【多摩市役所主催】『未来創造ワークショップ』が開催されました。
更新日時:2023年4月6日
【多摩市役所主催】『未来創造ワークショップ』が開催されました。
4月1日(土)、パルテノン多摩にて、多摩市役所主催『未来創造ワークショップ』が開催されました。
多摩市では、2030 年までに温室効果ガス排出量の半減、2050年には排出量ゼロを目指しています。そのためには、私たち大人が行動するのはもちろんですが、将来の多摩市で暮らし・生活の当事者となる“若者世代”の価値観と意見を十分にとりいれることが必要不可欠です。
今回開催された『未来創造ワークショップ』では、“若者世代”として、中学生から 20 歳代までの若者たち*が参加し、「10 年後(2030 年)、30 年後(2050年)に達成したい多摩市の理想の環境のイメージ」と「多摩市・地球の環境を守るために、社会をどう変えるべきか、どのような取組を私たちはすべきか」について、3チーム(「脱炭素」「生物多様性」「ごみ・資源」)に分かれての話合いが行われました。
*参加校及び参加団体(敬称略)
多摩市立落合中学校、大妻多摩中学高等学校、多摩大学付属聖ヶ丘中学高等学校、東京都立永山高等学校、greenbird多摩・高幡不動チーム、LGBT-JAPAN、多摩市若者会議
最初は各チーム(「脱炭素」「生物多様性」「ごみ・資源」)の専門家から、概要の説明がありました。その後、チームメンバーが初対面であることもあり、自分を動物に例えたり、性格タイプを考えたりという、ユニークな自己紹介行われ、少しずつお互いを知ってきてから話し合いがスタートしました。1つ目のテーマは「イメージしてみよう!30年後(2050年)に実現したい多摩市の環境・社会」です。参加者は各自配布された付箋に、様々な観点から「実現したい多摩市の姿」を書いた後、チームメンバーと類似性のあるものをまとめました。
一通り意見を出し、他のチームとの共有を終えたあとは、専門家の先生がたのアドバイスも参考に、各チームのテーマ(「脱炭素」「生物多様性」「ごみ・資源」)を意識しながら、「未来を担う若者として、社会のしくみをどう変えたいか、どのような取り組みをしたいか」について考えました。
最後は、それぞれのチーム(「脱炭素」「生物多様性」「ごみ・資源」)からどのような意見が出たのかを全体で発表し、それに対しファシリテーターの方との質疑応答が行われました。本校の生徒もチームの代表者として応答を行いました。
今回は2021年から続くご縁*でワークショップに招待頂きました。定員を大きく上回る生徒からの申込があり、生徒達が意欲的に持続的な社会を目指していること、また、学校外の活動に積極的に取り組んでくれたことを嬉しく思います。特に今回は13:30~17:00すぎまで4時間弱にわたるワークショップということもあり、得られた物は多かったのではないでしょうか。尚、今回のワークショップで話し合われた内容は今後5月に行われる「多摩市気候市民会議」へ反映されます。
【ワークショップに参加した生徒の感想(一部抜粋)】
・多摩市の環境について知ることが出来ました。また1つの話題に対してもう1つ何かを掛け算するといい案が出るということが分かりました。他校の生徒とも一緒に協力して、色々な案を出せていい機会だと思ったので参加して良かったです。
・いつもの授業ではできない他の学校の人や大人の方達と話しあい、新たな発見をすることができました。そして、他校の人の発表の仕方がすごく上手くて勉強になりました。また、このような機会があれば是非参加したいです。
・環境問題という話題を学校内だけの話し合いではなく他校との交流をする事でより理解を深められ、様々な視点から物事を見ることが出来たと思う。また多摩市役所の職員の方々、ボランティア団体の方々からの鋭い質問は自分たちの意見を見直すことができ、より具体的に現実への実現を可能とさせることが出来たのではないかと思う。
・他校の方々と自分の意見を通して交流できて楽しかったです。自分一人では思いつけなかったたくさんのアイディアを共有でき、新しい解決方法などに共感することが出来ました。私たちの班はゴミ•資源循環について考え、例えば自分達でできることは水筒を使うことで、水筒の値段をもっと下げてもらうなど、解決策を考えました。また、色々な人と意見交流をしたいです。
・校外の方々と意見交換をし、良い刺激を受けました。こうした活動に参加するのが初めてではないという方もいて、他校での取り組みを知れたりと知見が深まって良かったです。
*今までの取り組み
【中3】社会探究×理科Ⅱ×たまエンパワー株式会社 「多摩市の未来を考える」
【高1】2050年 多摩市の「CO2 排出量を実質ゼロ&多摩市活性化」を叶えるためにできること
社会探究と理科Ⅱ合同授業「多摩市の未来を考える」では、「多摩市気候非常事態宣言」で挙げられた多摩市が抱える様々な問題に対して、どのような解決方法があるか、20年後の多摩市がどのようであってほしいか、どのような街づくりをしていけば良いかをグループで考える問題解決型授業を行い、生徒達が考えたアイデアを発表して終わりました。
生徒達が高校1年生に進級すると、打ち出した街づくりのアイデアを、多摩市環境政策課の方々にプレゼン発表を通して直接提案させて頂くという貴重な機会がありました。
生徒による発表内容は、現実的には難しいものであったり、多くの検討事項を含むものであったかと思います。そのようなものでも、多摩市環境政策課の方々には全てのアイデアをきちんと受け止めて頂き、街づくりにおける戦略のポイント等を含む示唆に富んだ質問・コメントを生徒に投げかけて頂きました。その様子を見て感謝の気持ちをもつと同時に、頂いた質問・コメントを通して、行政で働かれている方々が未来の街づくりのために、様々な視点で真摯に取り組まれている姿勢やその中で感じられている難しさにも触れたように思いました。
15歳という未来を担う世代が多摩市の未来を自分ごとと捉え、自分たちの未来のために行動したいと想い始めている、その想いを環境政策課の方々にも感じて頂けたのではないかと思います。