【ESS同好会】模擬国連の会議に参加しました【英語・国際】
更新日時:2025年7月9日

模擬国連の会議に参加しました
体育祭翌日の6月8日に、ESS同好会の高校2年生5名、高校1年生1名が、模擬国連の会議に参加しました。模擬国連とは、生徒たちが国連会議の参加者たち、つまり各国の大使や議長になって、実際の国連と同じ会議方式と流れで国際課題を議論し、解決案を出していく活動です。 今回の会議は大妻中高と渋谷教育学園渋谷が主催し、千代田区の大妻女子大学で開催されました。議題は「持続可能なアパレル産業の発展」です。昨今、アパレル産業が地球環境に大きな影響をもたらしています。今回の会議では、経済発展と環境保護の両立をどのように目指すのかについて、議論しました。 高2の生徒たちは、ちょうど1年前に初めて模擬国連に参加しました(当時の記事はこちら)。1年目の節目となる今回の会議では、高2チームがDR(Draft Resolution = 決議案)の作成に主体的に関わるなど、大きな成長が見られました。また、正式な会議への参加が2回目の高校1年生も、積極的に議論に関わる姿が見られ、とても頼もしく感じました。
参加した生徒の感想
高2(Sさん) 今回の会議に参加して私はエジプト大使として途上国のDR説明をすることができました。事前に作っていったDRの一部を使ってもらえて嬉しかっです!次回はグループのリーダー的な存在になれるよう努力したいです! 高2(Aさん) 私は今回ペアに内政を任せ、初めて外交を担当しました(ペアは高2 Sさんです!)。A議場は5グループに分かれており、私は各グループの内政さんに話を聞くため、ずっと議場を駆け回っていたような気がします。 内政では自分の意見を主張したり、同じグループ内の大使さんの話を聞いてグループ内ですり合わせたりすることが主でした。今回、様々な大使から話を聞き、裏取りをして、自チームや外交会議へ持ち帰る、という今までとは全く異なる会議行動をしたことで、改めてコンセンサスの難しさ、またその困難なことを成し遂げる為の外交の重要性を痛感しました。 今会議では、私たちはDRに自国の政策を明確に示し、DR説明(DR作成を行った中心国がする他グループへのDRの解説)という、初めてのことを達成する事ができた一方、そのDRが決議の際、全49カ国中20カ国から反対を食らってしまうという後味の悪い結果もありました。 これには一重に、外交不足が絡んでいたかと思います。私たちが制作したDRは発展途上国のみのグループだったこともあり、先進国にとっては合意がなかなか難しい内容が多く、それが反対に繋がったと分析しています。私は先進国を中心に外交していたため、それをもっと自グループに共有していれば、自グループの内容を先進国の皆さんに確認してもらっていれば、ととても後悔しています。 嬉しいことも、反省点も、学べたことも、とてもたくさんある充実した会議でした。この経験を元に、残りも少なくなってきた模擬国連を、これからも頑張っていきたいと思います! 高1(Wさん) ごきげんよう。私たちはフランス大使として今回の模擬国連に参加しました。今回のテーマはアパレルにまつわるもので、ファッション大国として率先して発言しなければと緊張していたのですが、ほとんどの国が同じような方針だった上、優しい方ばかりで全体的な雰囲気も良かったため、自国の意見を言いやすく「DR」という似た方針の国々で会議の成果をまとめた決議案にも多くの意見を盛り込むことが出来ました。必要最低限のDRに入れたい要素のみならず、できれば入れたいという要素であるトップラインも盛り込んだDRをどうすれば制作できるかを調べ、考え、話し合い、内容をまとめて、それを執筆していただいて提出できて良かったです。最初はAUグループやEUグループ、それ以外の先進国グループや生産国などの方針が近い国で集まった多くのグループがあったのですが、外交担当の大使の方々の尽力や、それぞれのグループのリーダーを一時的に交換してお互いのグループの方針を説明し、理解してグループの合体を目指すためのリーダー交換をスムーズに進められたこともあり、最終的には2グループにまでに絞れた上、所属していないグループのDRにも理解を示しあうことができました。今回の会議で提出された2つのDRのどちらとも、満場一致で決議案が採択されるコンセンサス採択で可決されました。今まで満場一致で可決された会議には参加したことがなく、初めてのコンセンサス採択だったのでとても感慨深かったです。今回の会議で先輩や周りの方々から学んだ多くのことを次からの模擬国連に活かしていきたいです。