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【ESS同好会】模擬国連に初参加!

更新日時:2024年6月14日

【ESS同好会】模擬国連に初参加!

【ESS同好会】模擬国連に初参加!

 体育祭翌日の6月9日に、ESS同好会の高校1年生6名が、本校として初めて模擬国連の会議に参加しました。模擬国連とは、生徒たちが国連会議の参加者たち、つまり各国の大使や議長になって、実際の国連と同じ会議方式と流れで国際課題を議論し、解決案を出していく活動です。

 今回の会議は大妻中高と渋谷教育学園渋谷が運営し、千代田区の大妻女子大学で開催されました。合計38校、総勢500名以上の中高生が参加しました。テーマは「ルワンダ情勢」で、1994年4月20日が会議日として設定された「歴史会議」でした。1994年のルワンダでは、民族間の対立による大量虐殺が起きていました。「国連の失敗」と非難されるルワンダ虐殺に真剣に向き合い、実際に国連が下した決定よりも建設的な決議案を各国と協力しながら作成し、決議として採択することが、今会議のゴールです。

 本校の生徒たちは「南アフリカ大使」と「韓国大使」の役割を与えられました。自分たちが生まれるよりも前の世界情勢を調べたうえで、ルワンダ情勢に対する国のスタンスを決め、緊張して会議当日を迎えました。

 参加者多数のため、会議は5つの議場に分かれて行われました。南アフリカチームは、公式討議や文書作成が英語で行われる「一般議場」に、韓国チームは会議が日本語で行われる「日本語議場」に参加しました。

 「非公式会議」という、各国が自由に交渉できる時間になると、「先進国」や「アフリカ諸国」、「アジア諸国」など、スタンスが一致している国同士で集まります。さらに、「ルワンダの状況を『虐殺』と形容するか」「どのような支援をいつまで行うか」など、条文の細かい内容も合わせていきます。交渉を経て複数の決議案が提出されると、最終的には全ての参加国がそれぞれの決議案に投票し、過半数の国が賛成したものが国連決議として採択されます。それぞれの議場で、協力しあう国や、最終的に採択された決議の内容が違い、興味深かったです。

 初出場だった本校のチームは、非公式会議でなかなか発言できませんでした。会議終了後に生徒たちに感想を聞いてみると、「自分たちの国の意見を問われたときしか発言できませんでした」、「他国の大使の頭の回転の速さに圧倒されました」、「自分たちの国が譲れないラインをもっとはっきりと決める必要があると思いました」など、反省も多かったですが、「次回は事前に自国なりの決議案まで考えたいです」、「小人数で交渉したときは、積極的に質問したり、意見を言ったりすることができました」、「楽しかったです! 他国の話を聞くのも面白かった」など、前向きな意見も多かったです。そして、生徒たち6名ともが「8月の会議にも絶対参加します!」と決意を新たにしていました。
 次回の会議で更に成長した「モギコッカー」としての生徒たちの活躍が楽しみです。


大使としてスピーチもしました。



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