OTSUMA TAMA Junior and Senior High School

学校生活

【2026年度】東北被災地訪問(後編)ー民泊・養殖場見学・龍泉洞を体験しました

更新日時:2026年8月3日

【2026年度】東北被災地訪問(後編)ー民泊・養殖場見学・龍泉洞を体験しました

【2026年度】東北被災地訪問(後編)

前編はこちら

ごきげんよう。大妻多摩では毎年夏に東北被災地を訪問し、現地の方々との交流を行っています。今年で15年目となるこの取り組みにも多くの希望生徒が参加し、7月26日から29日にかけて東北を訪問しました。

今回は、2日目・3日目の様子をお伝えします。




2日目:陸前高田市での民泊


2日目は、生徒は陸前高田市で民泊を行い、それぞれの受け入れ家庭で一日を過ごしました。


民泊中には、多くの生徒が受け入れ家庭の案内で東日本大震災津波伝承館を訪れました。館内には、救助や支援にあたった人の声、水門を閉めるために犠牲になった消防士の方々の記録、行政の夜を徹した必死の対応など、震災の記録が様々な形で伝えられていました。

中でも生徒たちの足を止めていたのは、通信手段が失われた中で設置された伝言板です。家族や大切な人を思う数多くのメッセージが所狭しと並ぶ光景を前に、生徒たちは真剣な表情で一つひとつの言葉に見入っていました。「もし自分だったら」と考え、防災を自分自身の問題として捉えるきっかけとなったようです。民泊先に帰った際には、震災当時の出来事について受け入れ家庭の方から直接お話を伺った生徒も多くいました。


震災について学ぶ一方で、地域の日常にも触れ、バーベキューや花火、食事づくり、地域の方々との交流イベントなど、それぞれのご家庭で生徒はかけがえのない時間を過ごしました。笑顔と共に思い出話に花を咲かせる生徒たちの姿からは、家族の一員としてあたたかく受け入れていただいたことが伝わってきます。


3日目:お別れ会・大船渡市の養殖場見学・龍泉洞


3日目のお別れ会では、互いに手を取り合い、「また来てね」「また来るね」と何度も言葉を交わしながら別れを惜しむ様子が見られました。陸前高田の皆さまの温かさに触れた時間は、生徒たちにとって忘れることのできない宝物となりました。


お別れ会の後は、岩手県大船渡市へ移動し、2025年2月26日に発生した森林火災の被害と復興について学ぶため、「三陸翡翠あわび」を養殖されている「三正榮」様の養殖場を見学させていただきました。



海と森林に囲まれた養殖場は森林火災による大きな被害を受け、多くのアワビが死んでしまい、被害総額は約5億円にも及んだことを伺いました。そのような壊滅的な状況にもかかわらず、「ようやく震災から復興したと思ったのに、またか、という思いはありました。しかし震災を乗り越えられたのだから、今回もきっと乗り越えられるはずだと考えました」と力強く語られる姿に、生徒たちは深く心を動かされていました。困難に直面しても前を向き続ける姿勢は、生徒たちにとって大きな学びとなったようです。


見学後には、火災で命を落としたアワビの貝殻を活用し、翡翠のように美しい殻を用いたレジンストラップ作りも体験しました。被害を受けたものに新たな価値を見いだす取り組みからも、復興への前向きな思いを感じることができました。


その後は岩泉町へ移動し、日本三大鍾乳洞の一つである龍泉洞を見学した後、渓流釣りを体験しました。大自然の中に放流されたヤマメやイワナを、生徒たちは次々と釣り上げ、多い生徒では6匹も釣ることができました。釣った魚はその場で焼いていただき、自分の手で釣り上げた魚を味わう喜びを存分に感じている様子でした。




震災や森林火災を通して自然の恐ろしさや畏敬の念を学ぶ一方で、美しい自然の中で過ごし、地域の方々と交流することで、自然がもたらす豊かな恵みや、人と人とのつながりの温かさも実感した2日間となりました。今回の経験を通して得た学びや出会いを、生徒たちがこれからの人生の糧としてくれることを願っています。