OTSUMA TAMA Junior and Senior High School

学校生活

【高3】ボランティア活動2

更新日時:2021年3月16日

【高3】ボランティア活動2

高校3年生(31期生)

高校3年生のボランティア活動2

<前回の記事はこちら>

 高校3年生はいよいよ明日が卒業式です。先日、高校3年生の2人がボランティアでCALL教室のWeb カメラの校名貼りをしてくれたことをご報告しましたが、同じように別の高校3年生4名が、ボランティアで3月11()に来てくれました。高校3年2組のOさん、Kさん、Nさん、そして4組のSさんです。1時間半くらいかけて、英語科の教具のピクチャーカードとフラッシュカードの整理をしてくれました。感謝の気持ちとともに、ご報告します。


 来年度より中学の学習指導要領が変わり教科書も大幅に変わるため、現在使っている英語科の教具が使えなくなります。中には高価なものもあるため、番号をそろえるなど一応整理をして処分します。今回、4人には今年度使用したものの番号そろえと、それ以前の古いものの整理をしてもらいました。古いものの中にはもう何年も使われずに「埃」をかぶっているものもありました。4人はカードを1枚1枚丁寧に確認して番号をそろえ、かなり重い古いカード数セットを運び出してくれました。私は準備室で外部の方との打ち合わせがあり、一緒に作業はできませんでしたが、4人で笑いながら和気あいあいと楽しそうに活動している声が聞こえてきて、最近の陽気のように心が温まる思いでした。受験も終わり卒業を目前にして、ささやかだけれど素敵な時間が持てたことが、4人の思い出の一つになればと思いました。


 この4人とは高校2年生の時からの付き合いになります。英語が苦手だった彼女たちは、1学期の中頃から毎朝のように学校の開く7時半過ぎに登校してCALL教室で自主勉強を始めました。最初は質問も多く、私の時間が許すときに、まとめて解説することありました。でも次第に質問の数は減り、自分たちで教え合ったり、自分で主体的に勉強をする頼もしい生徒に変わっていきました。そんな彼女たちの1年半にわたる成長過程を見ながら、大学受験で結果が出ることを望む気持ちが、自分の中で日に日に大きくなるのを感じた時期もありました。結果は、神様はやはり微笑んでくださいました。4人全員が第1希望とはいきませんでしたが、私からすると各々にふさわしい良い大学に進学することになったと思います。


 学校は「学力」をつける場所だけではありません。生徒一人一人が、「人として成長する場所」だと思っています。4人には「結果だけでなく、努力を続けられたこと、友人と支え合ったこと」を卒業の「誇り」の一つとして、この学校から巣立ってほしいと思います。長い人生、辛いことも多いでしょうが、もしこの1年半の自分や、4人で最後にボランティア活動をしてくれた日を思い出し、少しだけ元気を取り戻すことができれば嬉しいと思っています。最後に、この1年半朝早く登校するためにご家族に負担をかけたことも忘れずにいてほしいです。毎朝早くからのお弁当作りには、私からも感謝を申し上げます。ありがとうございました。


 高校3年生のみなさん。ご卒業おめでとうございます。


 Life will never be the same.  Today is the first day of the rest of your life.

国際教育部 部長 伊藤正彦