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【校長室より】グローバル・フィールド・ワーク

更新日時:2019年7月29日

【校長室より】グローバル・フィールド・ワーク


Mariko’s Monthly News 7月-グローバル・フィールド・ワーク


・終業式を終えた翌日の21日から26日まで、オーストラリアのブリスベンとゴールドコーストに、グローバル・フィールド・ワークの引率で行ってきました。このプログラムは英語を習ってまだ12年の中学生が海外に出かけ、日本とオーストラリアの違いを肌で感じるとともに、そこで出会った人たちと話をすることによって日本人としてのアイデンティティを感じ、34年後の自分に期待することを考えてみようという研修旅行です。

・姉妹校のブリジディーンカレッジ(ブリスベン)では、カール校長と日本語を教えているよしこ先生と福島先生に迎えられ、生徒たちとお菓子を交換して話が弾みました。ブリジディーンカレッジは今年で創立90周年とか。キャンパスには新しいSTEMセンターの建物が建設中でした。校長のカール先生は何度も来日したことのある親日家で、生徒の質問にも丁寧に答えてくださいました。また昨年大妻多摩に短期留学したギャビーさん(当時の記事)がキャンパスを案内してくれました。彼女は『進撃の巨人』のファンで、日本語がとてもうまくなっていてびっくりしました。教職の免許を取得して日本で英語を教えたいそうです。

・ブリスベンのクイーンズランド大学(The University of Queensland、通称UQ)は1909年創立の伝統ある大学、学生数5万人を超えるクーンズランド州で最大の大学です。THE( Time’s Higher Education)2020では、オーストラリア国立大学、メルボルン大学、サウス・ウェールズ大学に次いで、オーストラリアでは4番目の47位に位置している有名大学です。(東京大学22位、京都大学29位)大学に到着すると、10名の学生が生徒たちを案内してくれ、生徒たちのインタビューに応じてくれました。広大なキャンパスにはクジャクや嫌われ者のオーストラリアクロトキやさまざまな名前のわからない鳥が羽ばたき、カラフルな花を咲かせる木々がとても魅力的でした。生徒たちは学食に案内され、思い思いに好きなランチを楽しんでいました。

 

・ブリスベンの街中では生徒たちは一般の住民の方たちにインタビューし、最終日のプレゼンのときには一緒に撮った写真を載せてくれるグループもあり、生徒たちは彼らとの会話を楽しんだようです。

 

・日本企業の職場訪問では、日本人の職員の方たちにインタビューすることが出来ました。オーストラリアは他民族国家なので外国人就労にも門戸が開かれており、女性が働きやすいということです。オーストラリアでは朝早く働き始める人が多く、その代わりに早く退社する人もいるそうです。基本的には就業時間は朝8時過ぎから17時ぐらいまで、週に38時間労働(法定労働時間)で残業をしないため、金曜日は15時ぐらいには退社するとか。おまけに有給休暇がたっぷりあるそうで、それは学校の先生も同じだということです。学校の授業も3時半ぐらいで終わり、部活も放課後補習もないため、生徒は授業が終わると下校します。というわけで45時ごろが夕方のラッシュになりますが、オーストラリア人は夕方からの家族の時間を大切にするそうです。オーストラリアで仕事をしている日本人の方たちも生活しやすいと口をそろえておっしゃっていました。

 

・次に訪問した「カランビン自然動物保護園」(Currumbin Wildlife Sanctuary)は自然のままの環境でオーストラリア固有の動物を保護しており、コアラやカンガルー、タスマニアデビル、ワニ、ディンゴなどを間近に見ることができます。動物の治療にもあたっており、日本人の女性の獣医さんがコウモリの治療をしている様子を見学することが出来ました。

レストランの周囲には嫌われ者のオーストラリアクロトキが何羽も餌を探しており、テーブルの上には「トキに餌やり禁止」のステッカーが貼られていました。オーストラリアは日本より早くエコに敏感で、スーパーではレジ袋は有料、清涼飲料のカップもストローも紙製でした。ストローは使っているうちに水を含んで柔らかくなってしまうのがちょっと問題ですが。

 

生徒たちが出会った方たち(ほんの一部)の写真を載せておきます。