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【12】ヤマネコ号の冒険

2020/07/02

著者:アーサー・ランサム 出版社:岩波書店

「ツバメ号」シリーズ第3作目。今度の夏休みの冒険はちょっと、いえ、かなりハード。 「ヤマネコ号」は、アマゾン号のナンシイとペギイのおじさんであるジム、通称「フリント船長」の船。ツバメ号とアマゾン号の合わせて6人と「フリント船長」は、ヤマネコ号でイギリス海峡を帆走する計画だった。港で知り合った老水夫のピーター・ダックを乗組員として雇うことになったヤマネコ号。彼の昔話を聞くうち、何十年も前に大西洋の孤島に隠された宝物のことを知った子どもたちとフリント船長は、それを探しに行くことにする。しかし、同じ宝を狙って、本物の海賊ブラック・ジェイクが現れる。 ☆☆☆ツバメ号の長女スーザン(13歳くらい?)は、どんな時もきちんと家事をこなし、キャンプ地をいつも小綺麗にしておく、フリント船長も一目置くしっかり者。常に年下の子たちに目配りし、危険なことには絶対に近づけません。この、無謀といえる冒険に出ることには真っ先に反対しそうですが、意外にもGOを決めたのは、彼女の一言でした。面倒見が良いだけではない、スーザンの正義感の強さが描かれています。

パタコ