OTSUMA TAMA Junior and Senior High School

大妻多摩が誇る教育

みんなでレビュー

【17】海へ出るつもりじゃなかった

2021/04/17

著者:アーサー・ランサム 出版社:岩波書店

「ツバメ号」シリーズ第7作目。 ツバメ号の4兄弟ジョン・スーザン・ティティ・ロジャは港町ハーリッジにやってきた。船で帰ってくるお父さんを出迎えに来たのだ。港で親しくなった青年ジムの船「鬼号」に一晩だけの約束で泊めてもらうことになった4人だったが、ジムが留守にしている間に突然天候が変わり、子どもたちだけが乗った鬼号は濃霧と強風の中ドーヴァ―海峡を越えて外海へ出てしまう。 ☆☆☆船酔い、怪我、座礁、転覆、遭難…船で海に出ることには数多くの危険が伴います。暴風雨のような自然の脅威だけでなく、乗っ取りを企む輩からも自分たちの安全を守らなくてはなりません。「海に出るつもりじゃなかった」けれど海に出てしまった4人の子どもたちが、今までの経験や知識をフルに使ってピンチを切り抜ける2日間の物語です。

パタコ

【16】犬と私の10の約束

2020/10/06

著者:川口晴 出版社:文藝春秋

どうしても飼いたかった犬を飼い、十の約束を私と犬がかわしていく話です。

ポンデ(中1/36期生)

【15】ツバメ号の伝書バト

2020/07/16

著者:アーサー・ランサム 出版社:岩波書店

「ツバメ号」シリーズ第6作目。 夏休み、ナンシイとペギイ(アマゾン号)の町に、ジョン、スーザン、ティティ、ロジャ(ツバメ号)と、ドロシア、ディック(Dきょうだい)が揃った。ナンシイたちの叔父ジムは、金鉱を探して南米に渡っていたが成果はなく、間もなく帰国するという。8人は、叔父のために、町から離れた山の中にキャンプして金を探そうと計画する。 ☆☆☆「子どもたちだけで寝泊りするなんて!」と心配する大人たちを説得するために、井戸を掘って水を確保したり、伝書鳩で日々の連絡を取れるようにしたり。また、これまでは年下だからと、面倒を見られる立場だったロジャたちが、自分で考え、決めて行動する姿も描かれます。  本を読むのが好きなティティと、いつも物語を考えているドロシアが、野外での活動の合間に2人だけで語り合う場面があり、その楽しさ嬉しさには共感できるひとも多いのでは?と思いました。

パタコ

【14】オオバンクラブ物語

2020/07/15

著者:アーサー・ランサム 出版社:岩波書店

「ツバメ号」シリーズ第5作目。 ロクサムの町に暮らす少年トム・ダッジョンは、仲間たちと、野鳥を見守る会「オオバンクラブ」を結成し活動している。オオバンとは湖沼など水の近くに巣を作るクイナ科の鳥。ある日、川縁にある巣のそばに停泊している船を発見し、退いてくれるよう頼みに行くが、乗っていたのはルールもマナーも守らない観光客で、トムの申し入れに耳も貸さない。巣には卵があり、鳥の安全を守るために思い切った行動を取ったトムは彼らの恨みを買い、追い回される羽目に。一方その町に滞在していたディックとドロシアはトムと知り合い、その顛末を聞いて、彼の味方になることを決める。 ☆☆☆ディックとドロシアの滞在先は、2人のお母さんの昔の恩師であるバラブル夫人のところ。ぱっと見たところはおばあちゃんですが、絵を描くのが好きで、若々しい心を持っています。愛犬のウィリアムと共に一夏の冒険に加わります。

パタコ

【13】長い冬休み

2020/07/02

著者:アーサー・ランサム 出版社:岩波書店

「ツバメ号」シリーズ第4作目。新しい登場人物、ドロシアとディックという姉弟が、冬休みを過ごすためにこの湖のほとりの農場にやって来て、ツバメ号・アマゾン号の子どもたちと出会う。湖は凍結しているため船の帆走はできないが、スケートやそり、星の観測、エスキモーごっこ、手旗やモールス信号による交信など、楽しいことがたくさんある。そして最大の計画は、「北極」探検!果たしてみんなは無事に「北極」を見つけられるのか? ☆☆☆「職業は?わたしたちは探検家と船乗りよ。」「ディックは天文学者。」とドロシアがすぐいった。「ドロシアは物語を書く。」とディックがいた。…子どもたちの出会いの場面です。好きなこと、熱中していること、得意なことが一つでもあると、そのことが人と人を繋いでくれるのだなあと感じながら読みました。 ちなみに「北極」は本物ではありません。「どんな」北極なのかは、読んでみてください。

パタコ

【12】ヤマネコ号の冒険

2020/07/02

著者:アーサー・ランサム 出版社:岩波書店

「ツバメ号」シリーズ第3作目。今度の夏休みの冒険はちょっと、いえ、かなりハード。 「ヤマネコ号」は、アマゾン号のナンシイとペギイのおじさんであるジム、通称「フリント船長」の船。ツバメ号とアマゾン号の合わせて6人と「フリント船長」は、ヤマネコ号でイギリス海峡を帆走する計画だった。港で知り合った老水夫のピーター・ダックを乗組員として雇うことになったヤマネコ号。彼の昔話を聞くうち、何十年も前に大西洋の孤島に隠された宝物のことを知った子どもたちとフリント船長は、それを探しに行くことにする。しかし、同じ宝を狙って、本物の海賊ブラック・ジェイクが現れる。 ☆☆☆ツバメ号の長女スーザン(13歳くらい?)は、どんな時もきちんと家事をこなし、キャンプ地をいつも小綺麗にしておく、フリント船長も一目置くしっかり者。常に年下の子たちに目配りし、危険なことには絶対に近づけません。この、無謀といえる冒険に出ることには真っ先に反対しそうですが、意外にもGOを決めたのは、彼女の一言でした。面倒見が良いだけではない、スーザンの正義感の強さが描かれています。

パタコ

【11】ツバメ号の谷

2020/07/02

著者:アーサー・ランサム 出版社:岩波書店

『ツバメ号とアマゾン号』に続くシリーズ第2作目。1年後の夏休みのお話。ウォーカー兄弟(ツバメ号)とブラケット姉妹(アマゾン号)は、夏休みに一緒に船を帆走させたりキャンプをしようと、楽しい計画を立てていた。しかしツバメ号は岩にぶつかって壊れ、修理に出すことになり、ブラケット家には厳格な「大おばさま」が滞在して姉妹を厳しく監視し、2人は帆走どころか家から離れることすらできなくなる。この夏休み、果たしてどうなる?! ☆☆☆アマゾン号の船長、すなわちブラケット姉妹の姉ナンシイ(14歳くらい?)は、行動力があり誰に対しても率直にものを言う、さっぱりした女の子。船の扱いも上手で、いつでも冒険を求めています。優等生タイプとはある意味真逆の彼女が、大おばさまのいう通りにお行儀よくしているのは、そうしなければ責められるのはお母さんだと知っているから。強い心を持った、優しい子なんです。

パタコ

【10】ツバメ号とアマゾン号

2020/06/25

著者:アーサー・ランサム 出版社:岩波書店

ウォーカー家の子どもたち、ジョン、スーザン、ティティ、ロジャは、夏休みを過ごすため、湖の近くの村にやってきた。4人の楽しみは自分たちの船「ツバメ号」で帆走し、キャンプをすること。湖に小さな島があるのを知った彼らは、そこで子どもたちだけでひと夏暮らすことに。「探検家」になりきって島の生活を楽しんでいると、ある日2人の女の子が現れる。ナンシイとペギイというその姉妹は、「アマゾン号」という船を操る「海賊」だと名乗るのだった。 ☆☆☆末の弟ロジャが7歳という記述から推測するに、この少年少女たちは小学生からせいぜい中学 1年生くらいでしょうか。船の操縦やテント設営、焚き火に野外炊飯のスキルがあり、それらを駆使しての本気のごっこ遊びです。図解や文章の説明も丁寧で、船の仕組みやキャンプのやり方がなんとなくわかってきます。今から90年も前のイギリスが舞台の作品。本気で遊ぶ彼らの会話から、ふとアニメの『映像研には手を出すな!』を連想しました。

パタコ