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#06 トルコは親日的な国なのか?【トルコ滞在記】

更新日時:2022年9月20日

#06 トルコは親日的な国なのか?【トルコ滞在記】

オスマン帝国の軍艦エルトゥールル号



#06 トルコは親日的な国なのか? (2014年5月12日)

トルコは世界で最も親日的な国のひとつだとよく言われます。そう聞いたことのある人は多いでしょう。 なぜ、トルコはそれほど親日的なのか?日本でよくあげられる理由は大きく二つあります。
まず一つ目は、明治期に起きた「エルトゥールル号遭難事件」。 1890年(明治23年)に、日本を親善訪問し帰国の途にあったオスマン帝国の軍艦エルトゥールル号が、和歌山県串本町沖で座礁、沈没した事件です。このとき600名近くの乗組員は亡くなりましたが、通報を受けた大島村(現在の串本町)の住民たち総出の救助で、69名が救出されました。 その後、救出されたトルコ人69名は日本の軍艦二隻に分乗してトルコへと送り届けられました。 これが日本とトルコとの友好関係のスタートとなったと言われています。(これには現代になっての後日談がありますが、またの機会に)

二つ目は、日露戦争での日本の勝利。 みなさんもよくご存じの日露戦争では、日本が辛くも勝利し、日本と同じようにロシアの脅威を受けていたトルコの人々はその知らせに大喜びしました。「ノギ」や「トーゴ―」という名前を自分の子供につけたり、店や通りの名前にしたりといったこともたくさん起きました。 これがさらにトルコの人々の親日感情を大きくしたことは間違いありません。
他にも、ケマル・アタテュルクは執務室に明治天皇の肖像画を掛けていたほど日本を模範として考えていたとか、トルコ人と日本人はもとは同じルーツも持つ民族だからとか、いろいろと言われます。
トルコへ来て、トルコ人と話したり、いろいろ調べていると、日本で日本人が思っているのとはちょっと違う点も見えてきました。それはなんでしょうか?? (次回へ続く)



※本連載は、2014年~2015年にかけて掲載していた記事の復刻になります。
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