OTSUMA TAMA Junior and Senior High School

学校生活

教員つれづれ草 8段

更新日時:2010年4月17日

教員つれづれ草 8段

 

※サイト移行により、2019年8月以前の記事の写真が閲覧できなくなっています。予めご了承ください。

教員つれづれ草 8段

 ロシア旅行3日目。雨。気温3℃

 この日は午前中にモスクワからサンクトペテルブルクへ。今回の旅でモスクワよりも楽しみにしていた街です。中学生の時にドストエフスキーの『罪と罰』に興味をもって以来、いつかは訪れたかった街です。(といっても中学生の時には『罪と罰』は1ページも読まないうちに挫折しましたが…)またエルミタージュ美術館で名画の数々を堪能したかったからというのもあります。
空港で待っている間に思ったのですが、ロシアではホテルの部屋も、送迎の車内も、空港内も暑いくらいに暖かい。少しも寒く感じません。東南アジアの国では逆に寒いくらいに冷房をきかせるのが客へのもてなしの気持ちを表すそうですが、それと同じなのでしょうか?
モスクワからサンクトペテルブルクまでは飛行機で一時間です。

 サンクトペテルブルクは気温マイナス3℃。北緯60度に位置し、今まで訪れた場所で最北の地です。サンクトペテルブルクの郊外には世界中の名だたる企業が進出して、工場や店舗を構えていました。サンクトペテルブルクはロシアの経済発展を支える街なのです。
市街はモスクワよりも歴史を感じさせる建物が多く、かなり西欧の影響を受けてきた跡が見受けられます。さすが“西欧への窓口”の役割を担っていた都市です。
空港から市街へ向かう途中に、巨大なレーニン像がありました。(かつてはレニングラードと呼ばれていた街だからだそうですが…)送迎のドライバーはレーニンを“No good man”だと言っていました。

 ホテルにチェックインした後、サンクトペテルブルクの中心街へ出ました。ここは緯度が高いせいか、太陽がとても近くてまぶしく、空は真っ青!チベットへ行った時を思い出しました。

 まず訪れたのは「カザン聖堂」と「血の上の救世主教会」。

 「カザン聖堂」はサンクトペテルブルクにおけるロシア正教の中心です。やはりモスクワと同じく敬虔な正教徒が多く祈りに来ていました。正教会では起立して礼拝するのが習わしだそうで、聖堂内には横長イスがほとんどありません。老人や体調のすぐれない人用に壁際にイスがいくつか置いてある程度です。
「血の上の救世主教会」はアレクサンドル2世が暗殺された場所に建てられた教会です。建築の概観、内部のイコンとも見応えがありました。
 その後も、ラスコーリニコフのようにサンクトペテルブルクの街を歩き回りましたが、ホテルへ戻る途中に、面白い経験を…



 近年、ロシアでは日本食の店が急増しており、在留邦人の数より多いとも言われています。奇妙な日本食もあるらしく、それを見たかったのと味も見てみたかったので、ちょっと入ってみました。
 頼んだのは寿司のセットと、鳥肉入りのやきそば。鳥肉入りのやきそばはどんぶりに入って出てきましたが、味はまあまあ。寿司はにぎりは日本と変わらない味でしたが、巻寿司が変。マヨネーズベースのタレや、韓国のコチュジャンをベースにしたものがかかっており、最後まで食べきるのが大変でした。日本食とはちょっと言えない味…
 お会計を頼んだら、一緒に口直しのガムが出てきました。本当の日本食ならそんなもの必要ないのですが…。寿司セットとやきそばで2700円強。やはりロシアの物価は高い!


国語科 矢澤