教員つれづれ草 206段
更新日時:2015年4月12日
教員つれづれ草 206段
来日したダライ・ラマ法王の講演会が先日、都内のある場所で開かれました。
この講演会の様子は全国の映画館でもライブ・ビューイングで上映されたほどの大きな企画で、来場者も中国や韓国からツアーを組んで来日された方々がほとんど。あとはチベット人やモンゴル人、日本人でした。来場者数は約1600人。
この講演会のボランティアに、この春大妻多摩を卒業していったOG8人と参加してきました。
私たちの担当は、昼食付きのチケットを持っている来場者へお弁当を引き換えるコーナー。戦場のような忙しさの中、さらに主催者側のミスでお弁当がかなりの数足りなくなるというアクシデント。窓口である彼女たちが中国語や韓国語で文句を言われたりと大変な思いもしていましたが、最初から最後まで本当によく働いてくれていました。
大妻多摩を卒業し、大学に入学したばかりで忙しい中を慶應や外大をはじめいろいろな大学から集まってくれたOGたちには頭が下がる思いでした。彼女たちは高2で国際関係学ゼミを受講していたメンバー。みんな「様々なボランティア等に参加して、いろいろ吸収するのが楽しい」と言って、この2年間いつも前向きに様々な企画に参加してくれました。今回もよくも悪くもいい経験になったようです。
思い返せばこの25期生の代は中学1年生の時に道徳・HRで、『雪の下の炎』という映画を観ました。中国政府により33年もの間投獄されていたチベット僧パルデン・ギャツォのドキュメンタリー映画です。その後もアフガニスタンの女性についての講演を新聞記者にしてもらうなど、中学一年生で国際的なテーマをかなり扱いました。
そのまいた種がいま育っているのだとしたら嬉しい限りなのですが。彼女たちは今度は在校生に新たな種をまいてみたいようです。
国語科 矢澤