教員つれづれ草 6段
更新日時:2010年4月15日
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教員つれづれ草 6段
ロシア旅行2日目。小雨。気温3℃
この日は午前中に「クレムリン」へ。早い時間で観光客もまばらです。観光客でごった返す場所が嫌いな私は、海外旅行はいつもその地のオフシーズンを狙っていくようにしています。
「クレムリン」というと、ロシアの政治の中枢というイメージが強いのですが、実際には大統領官邸などの他にいくつかのロシア正教の教会もあり、政治と宗教が共存している感があります。どの教会もロシア正教のイコン(宗教絵画)で埋め尽くされており、その荘厳さに圧倒されます。私はやはり正教会のイコンは好きです。
次に、赤の広場に面した「カザンの聖母聖堂」へ。ここは、1936年にスターリンの命令で破壊されましたが、ソ連崩壊後の1993年にモスクワで最初に再建されたロシア正教の教会です。
お昼前に行きましたが、まだ日曜礼拝をしていて、敬虔な正教徒が入れかわり立ちかわりやってきました。共産主義のもとでは宗教は毒とされていましたが、今ではその面影はすっかりなくなったように見えます。人間の信仰心というものは、そう簡単に抑圧して消し去ることのできるものではないと改めて思いました。
同じく赤の広場に面した「ワシリー寺院」でもロシア正教の礼拝が行なわれていました。
お昼をはさんで、午後は赤の広場にある「レーニン廟」へ。ここにはレーニンの遺体が永久保存されており、火・水・木・土・日の10:00~13:00の間、一般公開されています。
ちなみにベトナムのハノイでも、ホー・チ・ミンの遺体が永久保存されており、年に一度ロシアへ送られてメンテナンスされていることを思い出しました。
12時半ごろに並んだのですが、12:50頃に、あと数名で入れるというところでクローズされてしまいました。まだかなりの観光客が並んでいたのにです。クローズの時間が決まっているのは分かるのですが、並んでいる人は全部入れるとか、この人までで終了だとアナウンスするとか、そのような配慮は一切ありませんでした。さすがロシアの公務員。旧ソ連の名残なのでしょうか。並んでいた人たちはみな「なんでだ?」と言わんばかりの顔で散っていきました。
国語科 矢澤