OTSUMA TAMA Junior and Senior High School

学校生活

【国際PG】オーストラリアターム留学中間報告 Y.W.さん【高1】

更新日時:2024年3月2日

【国際PG】オーストラリアターム留学中間報告 Y.W.さん【高1】

オーストラリアターム留学中間報告 高校1年5組 Y.W.さん

 ごきげんよう。私はオーストラリアのブリスベンに1月下旬から留学しています。私の留学生活について紹介したいと思います!

 私のホストファミリーは5人家族で、両親と3つ年上のホストシスター、同い年のホストブラザー、2つ年下のホストシスターがいます。その他にも室内犬、室外犬がそれぞれ2匹います。休日はショッピングセンターに行ったり、家で映画鑑賞をしたりしています。映画を見る際は、私のためにホストファザーが字幕ありに設定してくれているため、役者のセリフを意識しながら聞くことができています。そのおかげで、以前よりも英語が聞き取れるようになっています。

 また、私がホームステイしている家の近くは自然豊かで、たまにそこでご飯を食べたり、散策をしたりしています。自然の中で生き物を見かけたり鳴き声が聞こえたりすると、ホストファミリーがそれらの生き物について詳しく教えてくれるため嬉しいです。また、近くに虫がいたら、大妻多摩では騒いでいる人が多いですが、こちらでは驚くことは少ないです。オーストラリアの人々は自然や生き物を日本人よりも身近に感じているんだなと思いました。



ホストファミリーについて

 私のホストファミリーの中には日本に行ったことがある人がいて、また私のホストシスターは学校で日本語の授業をとっているため、夜ご飯の時間などに「この単語は日本語で何て言うの?」や、「日本の学校はどんな感じなの?」と質問されることが多いです。そして私も、ホストファミリーとの会話に出てきた分からない単語の意味や単語帳の分からない単語をよく聞くのですが、みんな快く答えてくれます。また、ホストファミリーの友達もよく家に来ることが多く、交流することもあります。

 私がホストファミリーや友達とよく行く学校の近くの「インドロピリーショッピングセンター」はとても広く、映画館や図書館も揃っています。日本で有名なユニクロやダイソーなどの店舗もたまにあります。ダイソーの商品のパッケージがほぼ全て日本語であることを知ったときには驚きました。フードコートには、寿司店や日本の地名が店名になっているラーメン屋さんもあり、そこでよく行列を見かけます。日本の文化に興味を持っている人々がたくさんいてとても嬉しいです。また、日本の化粧品店では主に女性を見かけますが、オーストラリアの化粧品店では小学生くらいの人をたまに見かけることがあります。


学校について

 次に学校についてです。私が通っているBrigidine Collegeでは、今年度から時間割が変わり、また、Year 5、Year 6(日本でいう小学5年生、6年生)の学生の受け入れが始まりました。そのため、未だに授業時間がいつからか分からなくなってしまう友達がたまにいます。また、Swimming Carnivalというイベントがあったのですが、そこで優秀な成績をとり表彰されているYear 5やYear 6の生徒たちを見て可愛がっている上級生もいました。日本とは反対で、授業ごとに先生が移動するのではなく生徒が移動します。そのため、授業間の建物の移動が大変で、最初はどの建物に行けばいいかわからなくなってしまうことが多かったです。

 Brigidine Collegeには、たくさんの生徒と交流する機会があります。私の同学年の生徒たちは他学年の生徒とバディを組んでいるため、ホームルームでは私たちの学年の生徒だけでなく、下級生ともコミュニケーションをとったり、一緒にカードゲームをしたりすることができます。また、日本の教室のように一人ひとりどの席に座るか決められておらず、自由に座ることができます。

 授業では、ほとんどの科目でOneNoteというパソコンのソフトを使っていて、重要なこともそこに書かれていることが多いため、プリントを使うことはほとんどありません。私はEnglishの授業が最も難しいと感じています。Englishの授業では、Jasper Jonesという長編小説を読み進めたり、風刺の動画を視聴して問いに対する答えをまとめたりしています。興味深い授業はHumanitiesで、この授業では世界各国の開発が進んでいる具合を地域ごとに比べたり、世界で話題となっている指標について調べたりしています。Brigidine Collegeの授業は、世界に目を向けさせる機会を設けているものが多いなと感じています。

 また、Brigidine Collegeでは選択科目を2つ選ぶことができます。私はDigital Designと日本語の授業を選択しています。Digital Designの授業では、定規が縦横自由に動かせるボードを使って立体を描いたり、バス停のデザインを考えたりしています。デジタルデザインの「One Perspective」という単元では、一つの点から線を広げていくことで、奥行きのある本格的な部屋を描くことができました。Brigidine Collegeでは、ある一つのものから考え方を広げていくことが多く、授業内だけでなく学年の生徒と交流する際もこの活動を行うことがあります。これは、自分が今まで気づいていなかった点に気づけたり、別の視点から物事を見ることができたりするため、これからも大切にしていきたい考え方です。

 日本語の授業は、中3の授業のときにzoomでBrigidine Collegeの日本語の授業を見学し興味をもったため選択しました。通常の授業では号令はないのですが、この授業には号令があり日本の授業が再現されています。様々な事柄を例文にあてはめたり、先生が読み上げた内容を定期的にチェックしたりするなど、日本語が母国語でない生徒たちに対していろいろな授業の工夫がなされていると感じます。

 日本語の授業で天気を習ったときに考えたのですが、日本人は「晴れ」や「曇り」など、物事を視覚的に捉えて情報を伝えるのに対し、オーストラリアでは「暑い」、「涼しい」など自分の肌で感じたことを伝えることが多いなと感じます。会話でも、「今日はどうだった?」や、「今寒くない?」など、各々のフィーリングを聞かれることが多いです。このことから、日本人は「事実」を重視し、オーストラリアの人々は事実に加えて「感じたこと」を重視することがわかりました。

 また、オーストラリアでは、車に乗っているときシートベルトを着用していれば、カーナビを使用し通話ができたり、音声認識機能を使って口頭でメッセージを送ったりすることができます。しかもこの機能は日本の自動車会社の車に搭載されていたため驚きました。他にも、オーストラリアではクレジットカードがとても浸透していて、私は今までに現金を使う人をほとんど見かけたことがありません。Brigidine Collegeの購買部など、現金が使えない店があることを知った際には驚きました。日本も将来はカード決済が一般的になるのかなと思い、まるで未来の日本にいるような感じがしています。このように、オーストラリアではITの高度化が進んでいます。

 さらに、英語の発音の仕方にも違いがあって面白いです。私は、以前オーストラリアに行ったことがある祖父から、オーストラリアの人たちはTodayやMondayを「トゥダイ」、「マンダイ」と発音するよと聞いていたため、ホストファミリーやBrigidine Collegeの生徒の発音を意識して聞くようにしていました。ホストファザーやニュースのキャスターは「マンダイ」と発音しているのに対し、Brigidine Collegeの生徒たちは「マンデイ」と発音していたため、ざっくり言うと世代による違いがあることがわかりました。その他にも、favoriteをfavourite、centerをcentreと書くなど表記の違いがあって面白いなと感じました。



 さらに、私はオーストラリアに留学してからほとんど自転車を見かけていません。みんな通学にはバスや電車を使っています。ブリスベンのサウスバンクという街には、スクーターが置いてあり、日本では都心部くらいでしか見かけないため普及率が高いなと感じました。

 その他にも、初日にホストマザーから「ごめんなさい」ではなく「ありがとう」と言おうというアドバイスがありました。これはとても自分の中で印象に残ったことで、オーストラリアの人々は相手に言われた言葉をそのまま受け止めてしまうことが多いと聞きました。このことから、私ももっと言葉を大切にしたいと思いました。

 日々新しい発見があり、周りの友達から刺激を受けつつ毎日楽しむことができています!ホストファミリーや友達、先生、日本にいる家族に感謝の気持ちを忘れずに、残り約半分ですが1日1日を大切にして頑張っていきたいと思います!