OTSUMA TAMA Junior and Senior High School

学校生活

【国際PG】オーストラリアターム留学中間報告 K.H.さん【高1】

更新日時:2024年3月1日

【国際PG】オーストラリアターム留学中間報告 K.H.さん【高1】

オーストラリアターム留学中間報告 高校1年5組 K.H.さん

 皆さんこんにちは! 私は今オーストラリアのブリスベンに留学しています。

 今オーストラリアは夏で、とても暑く乾燥しています。ブリスベンは自然が多く、空気がきれいです。サウスバンクというブリスベンの都市部に行ったときは、東京のようにビルだけではなく周辺に公園がたくさんあり、どこへ行っても自然にあふれていると感じます。朝はほかの時間より涼しいため、毎朝とても気持ちいい気分で一日を始められます。

 私の家の周りは山や谷が多く、坂が多いです。そのため雨の日には洪水が起き、バスが使えなくなったりもします。この前は雨で私が使っているバスが走っていなかったので、ホストマザーが車で他のバス停まで送ってくれました。

 来てからもうすぐ1ヶ月です。学校が始まり少しずつですが生活に慣れてきて、1週間経つのがあっという間です。
 今から私のホストファミリーや生活、気づいたことなどについて話します。

ホストファミリーについて

  私のホストファミリーは4人家族で、チアゴさん(ホストファーザー)とアリシアさん(ホストマザー)と娘のレイラ(14)とミカ(11)です。ペットには大型犬1匹と、小型犬2匹と、鶏25羽と馬1頭がいます。

 私のホストファミリーは自然が好きです。特にミカは外でスポーツをすることが好きで家族で出かける時も裸足なので最初見たときは驚きました。ミカを小学校に送るときに朝からみんなで自転車でサイクリングしました。周りには芝生が広がっていて、馬や野生のオウムなどが見れました。身近に自然を感じられてとても楽しかったです。

 私が来てから学校が始まるまでの2日間はレイラとミカと学校の近くのショッピングセンターで買い物をしたり、映画を見に行ったりしました。会ってすぐの時はお互いに緊張していてうまく話せませんでしたが、レイラが「次はどこに行きたい?」などと聞いてくれたのでたくさん話して打ち解けました! 

 レイラとミカは私が学校から帰ってくると必ず「今日はどんなことがあった?楽しかった?」などと聞いてくれて、お互いに今日起こったことを話しています。 2人ともゲームや音楽が大好きで、週末に私にゲームのやり方などを教えてくれます!

 チアゴさんはブラジル出身で、ブリスベンに住んでいる家族と話すときはポルトガル語と英語で話します。彼のイントネーションはオージーの人とは少し違うので聞き取りやすいです。 チアゴさんはオーストラリアに来てから仕事で英語で人とうまく話せなかったりした経験がたくさんあるので、私が学校であまり生徒たちと話せずに悩んでいるときに、相談に乗ってくれます。 また、私がアリシアさんやレイラと話しているときにスラング表現がわからない時、簡単な英語で説明してくれるのでとても助かっています。

 普段家ではそれぞれ自分の部屋で音楽を聴いたり、映画を見たり、自由に好きなことをしています。私は来てすぐの時はホームシックになったこともあり自分の部屋で多く過ごしていましたが、もっとコミュニケーションをとっていこうと思い、最近はYouTubeを見るときや、学校の宿題をするときもできるだけリビングに行き、ホストファミリーと一緒に過ごしています。
 話の内容が理解できなかったときに「分からない。もう一回教えて下さい。」やリアクションを取るしかできませんでしたが、最近は「今言っていたことはこのようなことだよね?」と自分から聞くことができるようになりました。

学校について

 次に学校について話します。私は今ブリジディーンカレッジに通っていて、Year10(高校1年生)の子たちと授業を受けています。月曜日から金曜日に授業があり、1コマ1時間で1日5コマあります。

 朝は朝礼があり学年が違うメンバーでホームルームを行っています。1週間に1回は長めのホームルームがあり、讃美歌を歌ったり他のホームルームと混合でゲームをします。ホームルームは建物ごとに名前が決められていて、私が入っているFOLEYHOUSEはピンクのハートがシンボルで、教室のところどころにピンクの飾り付けがあり、とてもかわいいです! 学年がそれぞれ違うため仲良くしづらいかなと思っていたのですが、みんなとても優しく、全員で円になってゲームをしたり、とても自由でアットホームな雰囲気です。

 授業は日本の学校のように先生が教室を移動するのではなく、生徒が自分の授業の教室に移動するスタイルです。移動が5分しかないため生徒たちは授業が終わる頃に片付けを始め終わりのチャイムが鳴ったと同時にものすごいスピードで教室を出ていきます。

 通い始めて2週間くらいは先生の話すスピードが速くて聞き取れなかったり、教科書に書いてある単語が難しく、自分でワークを進めたりすることができませんでした。留学に来てから毎日自分の語彙力のなさを痛感しています。最近はみんなの意見をメモしてワークを進めて、自分がわからない単語があるときは調べてまとめるようにしています。

 私が一番むずかしいと思うのはReligionです。この授業では神とはどんな存在か。について話したり、羊使いと神がどのように結びついているかについて動画を見て自分の考えを書いたりします。初回の授業では動画を見て問題を解くという作業がありましたが、動画を見返しても全く内容が理解できず困っていました。すると隣に座っていたYear10の生徒が「内容わかる?大丈夫?」と言ってくれました。 私が全然わからないと言うと、「留学で来てこんな難しい授業を受けているなんてすごいことだよ。もしこの授業が日本語になったら私は理解できないよ。と言ってくれてとても勇気づけられました。

 また、「この考えに対してどう思うか。」などを一人一人発表する場面がとても多く、ホームルームでは「週末に何をしたか。」「先週の学校でのハイライトは。」などを話したりします。最近は少し慣れてきてもし間違っていてもできるだけ多く話すように頑張っています。 ホームルームのクラスの子たちや先生は話をよく聞いて質問してくれるのでとても嬉しいです!


週末について

 毎週土曜日はレイラのテニスの練習があり、家族全員で早起きしてレイラの学校に見に行っています。オーストラリアでは学校の部活が平日にあまりなく、だいたいは土曜日の休みの日にあったり、部活に入っていなくてボランティアや他の団体に入って活動している子が多いです。自分が興味があることを学校の部活以外に選べることは個人の意見が尊重されているのだなと感じます。

 日曜日はチアゴさんやアリシアさんは畑の手入れなどで忙しく私は大体一緒に留学に行っているW.Y.さんと学校の近くのショッピングセンターに行って買い物をしたりしています。
 日曜日の夜ご飯は全員で準備をして、一緒に食べます。たまにレイラの友達やチアゴさんのお父さんもきて本当ににぎやかです。最近の学校の話や、それぞれの国(日本、オーストラリア、ブラジル)の文化の違いについて教え合ったりして聞いていてとても楽しいです!

ホストファミリーは日本に何回か訪れたことがあり、日本の生活についてとても興味があるため質問してくれます。私が家族や日本食の写真を見せたりしてそこから話が広がっていくのでとても楽しいです! この前はレイラがチアゴさんと私の発音の間違っているところを教えてくれて、レイラの発音講座が始まってとても面白かったです!



印象に残っている出来事


 留学に来て一番実感していることはオーストラリアでは日本よりも「自分がどう思うか。」「自分がどうしたいか。」という個人の意見がとても重要で、それを人に伝える機会がとても多くあるということです。メリットとしては意見が尊重されていろんな視点から物事を感じることができます。しかし、逆に言うと全て自分でどうにかしなければいけない場面が多く、大変なこともここに来てたくさん経験しています。

 また、日本より人と人との距離がとても近いと感じます。特に学校では全く話したことがない子ともグループになって話したり、違う学年の生徒たちも私達を見かけると話しかけてくれたりします。日本語の授業をとっている中学生の子たちが習いたての日本語で挨拶してくれたときはとても嬉しかったです。

 留学に行く前、ブリジディーンカレッジに通っているレイラと一緒に登校すると思っていました。しかし初日にレイラが転校していて一緒に行けないということを知らされ、とてもびっくりして不安でしかなかったです。アリシアさんが「もし私達と話していてわからないことがあったり、理解できなかったらなんでも聞いてね。勇気を出して、私達が力になることを忘れないで。」と言ってくれたのでできるだけ自分で頑張ってみようと思いました。

 そしてその次の日にバスの乗り方や学校までのルートを頑張って覚えて学校初日からは一人で登校しました。しかしその初日からGocard(日本のパスモのようなもの)を忘れてとても焦りながら学校に行ったのもいい経験になりました。

 今でも一人で通っていますが、放課後にショッピングセンターのフードコートなどで勉強をしていると隣りに座っていたYear11(高校2年生)の生徒が私の日本語で書いてある問題集を見て「留学生だよね?」と声をかけてくれました。彼女とはその日少ししか話せませんでしたが、日本の学校との違いについて話しました。 彼女は海外に興味があり、ボランティアで難民の子どもたちに英語や水泳を教える団体に入っていると言っていました。私はそれを聞いた時、多民族国家であるオーストラリアならではの活動だな。と感じました。

 留学が始まってから日本では絶対に経験できないことをたくさん見たり聞いたりできて本当に楽しいです。初めは誰かに話しかけることが怖くて困ったときは他の人に頼っている部分がありました。しかし1ヶ月経って自力でやるという力が身についていると思います。

 残りの1ヶ月も今しか経験できないことにたくさん触れていきたいです。