OTSUMA TAMA Junior and Senior High School

学校生活

【生徒会】ベトナム戦争の枯葉剤被害を受けた方への募金活動

更新日時:2020年1月25日

【生徒会】ベトナム戦争の枯葉剤被害を受けた方への募金活動

 ごきげんよう。生徒会執行部です。19日、10日の2日間、B1玄関でベトナム戦争の枯葉剤被害を受けた方々への支援募金を行いました。そこでまずはこの活動を行うに至った経緯をお話しします。この募金は昨年の春にベトナムを訪れた大妻中野の方々が始めたもので、昨年の夏本校の生徒会役員も参加した大妻系列校5校が集まり互いの生徒会活動を向上させるための会議である「大妻会NORTH」の場において、大妻中野の方々が他の4校に参加を呼びかけたことで本校でもこの活動を実施することにしました。

 

 次にこの活動を行うきっかけとなったベトナム戦争と、この活動の詳しい内容についてです。この戦争は1955年から1975年までの20年間、北ベトナム軍VS南ベトナム軍・アメリカ軍により繰り広げられた壮絶な戦いでした。この戦争が今もなお人々を苦しめている事とは「アメリカ軍による、枯葉剤散布作戦の実行」です。アメリカ軍は密林に生える植物に隠れての敵の待ち伏せを防ぐために、植物を枯らす目的で枯葉剤を使用しました。有毒な発がん性物質であるダイオキシンを含む7500万リットルの枯葉剤が、ベトナムの森林や密林、田畑にまかれました。この枯葉剤は、奇形児やがんの多発など、二次的な被害をベトナムの人々に引き起こしました。戦争自体は終わっても、その被害は果てしなく続き、罪のない人たちを苦しめ続けているのです。

先ほど少しお話ししましたが、大妻中野の方々は昨年の春「カンボジア・ベトナムツアー」が行われ、ベトナム戦争の枯葉剤の被害を受けた方が入院するTUDU(ツーヅー)病院にある平和村という場所を見学しました。その中には思わず目をそらしたくなるような場面もあったそうです。その日の夜行われた、「べトちゃん、ドクちゃん」で有名なグエン・ドクさんとの夕食会では、枯れ葉剤の被害者に対する国からの支援が十分ではないことを知り、ドクさんご自身が立ち上げたボランティア団体や同じような組織に対する支援をしようということでこの募金活動を提案されました。

本校では2日間募金を行い、約24,000円が集まりました。集まったお金はベトナムに送ります。

 

大妻会NORTHがこの募金活動を通して目指すことは何なのか。

45年前に終結したベトナム戦争の残した傷跡は、いまだに残っていることを多くの人に知ってもらうこと。

②現在もTUDU病院の平和村のように、枯葉剤の被害を受けた人が治療を受けている場所が存在することを多くの人に知ってもらうこと。

③少しでも多くの支援を現地に届け、患者さんやその家族の方々が幸せに暮らせるようなお手伝いをすること。

この3つを目指します。

最後に、ベトナム戦争は生徒の私たちが生まれる前に起きた戦争だったため、この活動を通して単なる支援活動だけでなくベトナム戦争やその被害について詳しく学ぶことができ、とても意義のある活動だったと感じています。今後もこのような活動を積極的に行っていきたいです。

さて、最近新型コロナウイルスの感染が話題となっていますので、皆さんお体に気を付けてお過ごしください。ごきげんよう。