【生徒会】大妻コタカ先生を偲ぶ日
更新日時:2019年12月13日
ごきげんよう、生徒会執行部です。私たちの学校ではコタカ先生の命日である1月3日の1か月前、12月3日に大妻コタカ先生を偲ぶ日としてお花を手向けています。ここで、コタカ先生とその教え子で函館大妻を開いた外山ハツについてお話しします。
コタカ先生が大事にしていた信念は「実技・実学」です。コタカ先生は教育には「実技」が欠かせず、また真の学問とは人格を磨き、社会のどんなことにも対応できる実力を養う「実学」であると考えていました。これが、現在の大妻学院の出発点となりました。
大妻コタカの教え子の一人に函館大妻高等学校を開いた外山ハツがいます。
ハツは大正6年にコタカ先生のもとで学び始めました。当時のハツは、日本の女性のレベルを高めるために自ら教育で身を立てたいと考えていました。二人の子供を抱えていたため、家族の負担を軽くしようと、毎晩遅くまで起きて着物を一反仕立てるような熱心な生徒でもありました。コタカ先生はハツのその高い志と努力に感動し、ハツの生徒としての最後の2年間は他の生徒を教える手伝いをさせたそうです。
そんなハツ先生はコタカ先生から「大妻」ののれん分けをしてもらい、1924年に函館の地に「函館大妻技芸学校」を開校しました。
私たち生徒会は、夏に函館で開催された大妻5校の生徒会の集まりである「大妻会NORTH」に参加し、函館大妻高等学校を訪問しました。函館大妻には家政科、福祉科、食物健康科、普通科の4つの学科があり、コタカ先生の「実技・実学」の精神を受け継いでいます。
私たちが訪問した8月下旬にはすでに二学期の授業が始まっていて、先生方や生徒会の皆さんが丁寧に学校を案内してくださいました。
四つの学科の中で特に印象に残っている「食物健康科」では調理の基本を一から学ぶことができ、専用の実習棟で実践を行い、調理師免許も取得することができます。卒業生の多くが北海道を中心としたホテルやレストランなどで活躍しています。
私たちが訪問した際には、この学科の生徒の皆さんが作ってくださった、美味しいお弁当を頂きました。
私たちの学校の創立者であるコタカ先生の教えについて少しでも知って頂けましたか?
それでは皆さん良い年末をお過ごしください、ごきげんよう。