【生徒会】3.11から10年
更新日時:2021年3月11日
【生徒会】3.11から10年
東日本大震災から10年が経ちました。被害にあわれた方々に深くお見舞いをすると共に、亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。
皆さんは、復興とは何だと思いますか?「ふたたびおこること。また、ふたたび盛んになること。」(広辞苑より)辞書にはこう書かれています。
辞書の言葉通りに考えれば、被災地に活気が戻ればそれが復興の「終わり」です。しかし、実際に訪れた被災地で「建物が元通りになっても住んでいた人たちがまた戻ってくるわけじゃない」という言葉を聞き、震災による被害は目に見えないところにもあるという事を痛感しました。
2021年2月13日、福島県で震度6強の地震が観測されました。東日本大震災の余震です。私はテレビを見て、震災からずっと心身を痛ませ続けている人がたくさんいることを知りました。きっと、建物が元に戻ろうと町に活気が戻ろうと痛みが消えることはありません。「終わり」のないものと戦い続けている、そう感じました。
今年は新型コロナウイルスの影響で、毎年夏休みに訪れている岩泉町や宮古市田老や陸前高田市に行くことが出来ず、文化祭での岩泉露店も中止になり、今まで通りの交流が出来なくなってしまいました。そこで私たちは、現地の方との交流が行えない代わりに、岩泉町の歴史や特徴、今までの交流についてなどをより多くの生徒に知ってもらうために岩泉クイズ大会を開催しました。
時が経つにつれて、最近では東日本大震災のことを取り扱う報道が少なくなり、世間の関心も薄れてきたように思えます。しかし、支援や交流に「終わり」はありません。
岩泉町をはじめとした被災地の方たちとの交流の中で、私たちは震災の恐ろしさを学び、そして優しさや温かさをもらっています。今後どのような状況になろうとも交流を途絶えさせてはいけません。支援や助け合いにも「終わり」を作らず、私たちはこれからも交流を続けられるよう、努力していきます。
大妻多摩中学高等学校
生徒会