【生物選択】遺伝子組換え実験
更新日時:2019年8月30日
8月26日と27日の2日間をかけて,生物選択の高校2年生と高校3年生のうち希望者20名を対象に,遺伝子組換え実験を行いました。大腸菌にGFP(Green Fluorescent Protein)の遺伝子を導入する実験です。
GFPとは,「緑色蛍光タンパク質」とも呼ばれ,ブラックライトを当てると緑色に光るタンパク質です。1962年に下村脩博士によってオワンクラゲから発見され,その功績により2008年のノーベル化学賞を受賞しています。
初日は,まず「遺伝子リテラシー」を考える講義を行いました。「遺伝子組換え作物」や「遺伝子検査」などを例に挙げ,イメージに惑わされず正しい知識を基に自分で判断をする,という意識を確認しました。
実験では,1日目に組換え操作と培地に撒く操作をし,一晩培養して大腸菌を増やす必要があるため,結果の確認は2日目です。遺伝子組換えに関する内容は中学の教科書にも載っていますが,実験はカルタヘナ法という法律によって制限されており,十分な注意が必要です。普段の授業で行う実験とは違い,生徒も教員も,緊張感をもって実験に臨みました。
大学受験には直結しないかもしれない実験でしたが,科学的な考え方を再認識したり,研究分野への興味を引き出したりすることができ,充実した時間となりました。
<実験の様子>
実験操作中
寒天培地で大腸菌 培養中
翌日の大腸菌の様子
ブラックライトで光る大腸菌
結果のまとめ作業中