【高3】上級アカデミック英語 プレゼン発表
更新日時:2020年7月13日
高校3年生(31期生)
選択Advanced Academic English 1学期の英語プレゼンテーション発表
梅雨の長雨が続き各地で甚大な被害が出ておりますが、皆様お変わりございませんでしょうか。コロナ禍の下、自宅待機にオンライン授業、分散登校授業と非日常的な生活を強いられた1学期も終わりを迎えております。限られた選択肢の中で、何とか工夫をして授業を進めざるを得ない状況でしたが、高校3年生の選択英語の「上級 アカデミック イングリッシュ」の授業では、例年通り、いや例年以上の英語プレゼンテーションを生徒達が行いましたので、ご報告させていただきます。
去る7月9日(木)の5、6時間目の授業で、毎学期行ってきた英語プレゼンテーション発表会を今学期も行いました。発表会とは言ってもパフォーマンステストであり、生徒達は「相互評価の平均点と教員(Roshal 先生と伊藤)評価の合計に、英語で質問をすること」で評価を受けることを、昨年から続けております。今回で6回目となる英語プレゼンテーションのテーマは、例年「女性の社会進出とその問題点」でしたが、今年はそれに「コロナ禍の下で、女性がどのような苦境に立たされたのかの事例報告」も含め、場面設定を「国際的貿易会社の重役会議で、社内の女性の働き方改革、女性の新規採用を進める実践可能な対策をSDGsも絡めて提案する」ということとし、3人グループで発表を行いました。新学習指導要領が求める「主体的、対話的で深い学び」の発表となるように、1学期をかけ受験指導と絡めて以下をリソースとして授業で扱い、生徒達がそれらを参考に考え、自分の思いやアイデアを質の高い英語で書けるように工夫をしました。
-
(1)
女性の社会進出とその問題に関する英文
早稲田大学国際教養学部入試問題、慶應大学経済学部入試問題、慶應大学総合政策学部入試問題、法政大学経済学部入試問題 -
(2)
女性のリーダーとしての資質に関するリスニングマテリアル
TED Talks より Arianna Huffington “How to succeed Get more sleep” -
(3)
Pandemic への対応するリスニングマテリアル
TED Talks より Bill Gates “ The next outbreak We're not ready” -
(4)
Covid-19 の与えた影響、女性に関するマテリアル
テレビ番組「NHKクローズアップ現代」、読売新聞の記事いくつか
「主体的、対話的で深い学び」を起こすコツの一つは、インプットとして与える(英語)マテリアルの質の高さ、多角的視点と深さですが、上記のマテリアルが十分に有意義なものであったことは、生徒達の発表レベルの高さ、英語の質の高さ、内容の深さから伝わりました。また、自分たちが将来直面する問題として考えるように指示をしたことや、場面設定の具体性も良かったのではないかと思います。5グループ全てが本当に素晴らしい、高校生離れした英語の発表を行いました。
毎学期、中間考査時期と期末考査時期の2回、英語で発表することをルーティーンとし、学期末の発表には先生方や保護者の方にも見に来ていただくようにしてきました。今回の発表が少し特別だったのは、3密対策を考えて発表会場を大妻女子大学の大講義室にしたことです。実は、生徒達のプレゼンが毎回とても素晴らしいので、去る3月13日の全校3者面談の日に、公開英語プレゼンテーションを企画しておりました。3学期にご講演でお呼びした神奈川大学の久保野雅史先生も参観される予定でした。しかし、休校措置で実現できず、私も生徒も残念に思っておりました。
今回、このような機会を再び作ることができ、生徒達に大講堂でのプレゼン発表を経験させられたことは、幸せ以外の言葉で表すことはできませんでした。お声をかけたのは、先生方と選択した生徒の保護者のみでしたので参観は少数でしたが、お忙しい中を保護者の方もおいでになり、試験前の忙しい時期に担任の山根先生、主幹の熊谷先生がわざわざ来てくださいました。また、情報助手の篠塚さんもパソコンのサポートと記録写真の撮影に来てくださいました。事前には、学年主任の小関先生に「選択した生徒全員がこの日に登校できるよう」調整していただきましたし、校長先生と教頭先生からも実施の許可をいただきました。これら多くの人たちの温かいご支援への感謝の気持ちもあったのでしょう。ステージ上で、生徒達は若者らしく生き生きと英語を使って発表し、友人の発表に対して英語で質問をして、それに英語で答えるという高校時代の私にはとても考えられなかった離れ業を、いとも簡単にこなしておりました。授業の終わりには、参観してくださったお母様方にも、自分の経験や考えを話していただきました。真実の話はどれも、とても重みがあり意味のあるものでした。いつか機会があれば、この日の様子を映像でお伝えし、後に続く後輩の生徒たちには彼女たちを超える勉強と発表をしてもらいたいと願っていますし、大妻多摩の伝統の一つにしていきたいと思っています。
英語科 伊藤正彦