【進路指導】慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)を訪問しました
更新日時:2026年4月25日
【進路指導】慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)を訪問しました
3月19日(木)に、中学2年~高校2年の生徒28名が慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)を訪問・見学しました。
ご講演を務めてくださったのはSFCの元 環境教育学部 准教授・現 岡山理科大学 教育推進機構 教授の長谷部葉子先生です。また、本校の卒業生である大学4年生のIさんと、そのご学友で同研究室に所属するMさんにもキャンパス案内をしていただきました。
SFCは緑あふれる広大なキャンパスですが、まずはキャンパスに隣接する「βヴィレッジ」と呼ばれる特徴的な施設に案内していただきました。ここは24時間学生が滞在できる空間であり、学生自身が設計に関わっているSBC(スチューデントビルトキャンパス)である点が大きな特徴です。個室のように利用できる宿泊スペースや、家のリビングのようにくつろげる空間など、多様な使い方が可能な施設が集まっており、今回私たちはドーム状の建物で講演を受けました。
左)ヴィレジ内の宿泊施設 右)βヴィレッジ内のドーム状の建物
講演の冒頭、長谷部先生は「このドーム状の建物は何に使うと思う?」と生徒に問われました。生徒たちは「授業?」「ミーティング?」と思い思いに答え、それに対して先生は「どれも正解です」とにこやかにおっしゃいました。
「この『βヴィレッジ』にある建物の使い方は、自分たちで決めます。ここにも大学の自由の精神と、自分で道を切り拓く自主自立の精神が表れています。すべては『自分の行動』から始まるのです」と説明してくださいました。その言葉から、SFCの掲げる理念が日々の学生生活の中に息づいていることを実感しました。
講演では、長谷部先生が生徒一人一人に対して「なぜ?」を繰り返し投げかける場面が多く見られました。その対話を通して、「問いを立てる力があれば、どのような興味も学問へとつながっていく」ということを、実践的に示していただきました。 印象的だったのは、ある生徒とのやり取りです。先生が「何が好きですか」と尋ねたところ、その生徒は「バレーボール」と答えました。すると先生は「プレイすることが好きなのか」「ボールの仕組みに興味はあるのか」と様々な角度から問いを重ねていきます。
対話が進む中で、その生徒がふと「先輩が優しくしてくれたのが嬉しかった」と口にしたのをみて、先生はその生徒がチームメイトとの関係性を大切にしていることに気づき、「それならチームビルディングの方法も探究の対象になりそうですね」という気づきを示して下さり、個々人の純粋な興味がそのまま研究テーマへと発展し得ることを示してくださいました。このやり取りを通して、生徒たちは「自分の興味こそが学びの出発点になる」ということを実感した様子でした。「SFCの卒業生の中にはスポーツ鬼ごっこを研究テーマにした人もいました。自分の興味はすべて探究・研究に繋がっていくのですよ」という言葉に生徒たちは勇気をもらい、その後は参加者全員が自分の関心について考え、言葉にするグループワークの時間が設けられ、それぞれが新たな視点を得る貴重な機会となりました。
教授の講演の後はキャンパス見学です。本校卒業生のIさんと、そのご学友であるMさんが案内してくださいました。
広大なキャンパスの中央には大きな池があり、そこには多くの鴨が集まっています。この鴨はSFCのトレードマークにもなっている存在で、ほとりの芝生で学生たちがのんびりと過ごすことを鴨にちなんで「カモる」と呼ぶのだそうです。学生たちの日常が垣間見えるエピソードに、生徒たちも興味深そうに耳を傾けていました。

左)キャンパス内に大きな池がありました 右)諭吉像の横に鴨のマスコットキャラクター
キャンパス見学の後は、IさんとMさんから大学生活についてご講演いただきました。
Iさんは、国際・政治・教育など幅広い分野に興味を持っていたことから、それらすべてを受け止めてくれる環境としてSFCを選んだといいます。「良い意味で、SFCには似ている人が一人もいません。それぞれが主体的に自分のやりたいことを突き詰めています。だからこそ、いろいろなコミュニティーに所属してみることが大切だと感じます」と語ってくださいました。その言葉からは、多様な価値観を尊重しながら自分自身の道を切り拓いていくSFCの雰囲気が伝わってきました。
一方、Mさんはアメリカのご出身で、「アフリカに興味があり、アフリカについて研究したい!そしてアフリカの服を作りたい!」というご自身の興味を原動力に、日々充実した学生生活を送っている様子を紹介してくださいました。「SFCには、自分の興味を広げてくれる人がたくさんいます。自分の『好き』を見つけるために、いろいろな人が助けてくれる、そんな素敵な場所です」と語る姿が印象的でした。
最後に卒業生のIさんは在校生に向けて、「先々のことを考えすぎるのではなく、まずは今を大切に楽しんでほしいこと」と「フレキシビリティー(柔軟性)を持つこと」の大切さを伝えてくださいました。そして「Trust your journey!」という力強いメッセージで講演を締めくくってくださいました。
学びの熱を授けてくださった長谷部先生とSFC生のおふたりに心より感謝申し上げます。
左)キャンパスツアーの様子@図書館前 右)卒業生からのご講演