【高2】日本史B ロイロを活用した授業の様子
更新日時:2020年5月14日
高校2年生(32期生)
ロイロを活用した授業の様子
4月から、ロイロノートを活用して、双方向のやりとりを中心に日本史の授業を進めています。基本のパターンは以下の通りです。
- ① 数枚のロイロカードをつなげたものに、それぞれ音声を吹き込み、カード内容の補足説明をする。
- ② そのカードのなかにいろいろな「問い」を提示して、生徒はそれを考えていく。
- ③ 「問い」の内容は軽いものから少し骨太なものまであり、可能な限り生徒が楽しみつ挑戦できるようにしています。
例えば、
・先生の顔は「縄文顔」? それとも「弥生顔」?
・邪馬台国はどこにあるとあなたは思いますか? 根拠も示して説明しよう!
・私だったら馬子をこうする!という設定で、大王や厩戸王の立場に立って考える。
・歴史を動かすのは「人」それとも「自然」
といった感じで、クイズ番組に答えていくような流れで、「問い」を考えてもらいつつ、話を広げていく展開です。
毎時間、生徒は果敢に挑戦してくれています。少し大変かなぁと心配しつつ、アンケートをとったところ、「「問い」に答えるのが意外と面白い」という反応が、それこそ意外に多くありました。生徒が出してくるカードへの添削と返却に追われる毎日ですが、それこそ、意外と楽しく、教員も没頭しています。授業時間中にすぐ返信していくこともできるので、かなりの部分で双方向も実現しています。なかには、スイッチが入る生徒もいて、いろいろな疑問をぶつけてくる場合もあります。
・壬申の乱前後の皇位継承にまつわる人物関係を調べて、その調べたことに対する疑問をカードで送ってきた生徒もいます。
・また、邪馬台国論争やその後の「空白の世紀」について、根拠を示しつつ自分なりの想像をまとめた生徒もいました。
「問い」は、クイズ形式で即答できる形式のものや、「正解のない」ものを主体的に考えるもの、その他、論述形式でまとめるものなど軽重織り交ぜています。今後は、可能な限り、ロイロ上での回答共有や、部分的にZoomも取り入れた活動など、主体的な学習として効果的なものも取り入れていければと考えています。ロイロ上では、教員が登場する簡単な動画も一部配信しています。
この難局のなか、生徒はいつも以上に「主体的」な姿勢を鍛えられているようで、この機会をむしろいかして、本校の教育理念でもある「自立自存」の精神を培っていければと思います。