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学校生活

【進路指導】早稲田大学 早稲田・戸山キャンパスを訪問しました

更新日時:2025年12月23日

【進路指導】早稲田大学 早稲田・戸山キャンパスを訪問しました

左)大隈講堂での集合写真 
右)早稲田キャンパスの図書館



【進路指導】早稲田大学 早稲田・戸山キャンパスを訪問しました

ごきげんよう。12月11日(木)に、中3~高2の生徒34名が早稲田大学 早稲田・戸山キャンパスを訪問・見学しました。

ご講演を務めてくださったのは早稲田大学 教育・総合科学学術院 教授の山内 昌和(やまうち まさかず)先生です。また、大妻多摩の卒業生である教育学部生1名と文化構想学部生1名もキャンパス案内と講演を行ってくれました。

山内先生のご専門は人口地理学、農山漁村地理学で、早稲田大学にお勤めになる以前は国立社会保障・人口問題研究所の研究員として約14年勤務されていました。その間に同研究所が公表する地域別の将来人口維計や政府統計の作成に従事され、2010年~2017年にかけては室長として活躍されていました。 (先生のご紹介はこちら

戸山キャンパス入り口と校舎


まずは戸山キャンパスツアーからスタートです。戸山キャンパスには文学部、文化構想学部が設置されているため通称「文キャン」と呼ばれており、文化構想学部生のGさんが案内してくださいました。
戸山キャンパスはガラス張りの端正な建物がコンパクトにまとまっており、その特徴的な外観も相俟って、文学部に似つかわしい本棚のような静謐が漂っているように感じました。「文キャンは全ての棟が渡り廊下で繋がっているので雨でも濡れずに移動できるんです!」と、通っている現役学生ならではの情報も教えていただきました。

さて、「文化構想学部」は前回入試における一般選抜の倍率が10.0倍の人気学部ですが、どのようなことを学ぶ学部なのでしょうか? 生徒たちも気になっていたこの問いに対し、卒業生のGさんは「文系の学問ならほぼ全てを学べる場所です」という風に教えてくださいました。学部の英語名称は「School of Culture, Media and Society(CMS)」なのですが、 学生たちの学問への興味を幅広く受け止める懐の深さが文化構想学部の魅力なのだと感じました。
(文化構想学部の名前の秘密についてはこちらも併せてご覧ください)

戸山から早稲田に移動


次に訪れたのは、戸山キャンパスから徒歩5分ほどに位置する早稲田キャンパス(通称「本キャン」)です。早稲田キャンパスに近づくにつれて、早稲田のポスターを掲げた歴史を感じる定食屋が軒を連ね、大きなワセダベア(早稲田のマスコットキャラクター)が顔を見せ、街が「早稲田色」に染まっていくのを感じました。そして早稲田のシンボルである大隈講堂の時計台が見えてくると、生徒たちは歓声を上げていました。

早稲田キャンパスは教育学部生のSさんが案内してくださったのですが、何より驚いたのが、キャンパス内が学生たちのエネルギーで満ち満ちていたことです。個性豊かな5万人を超える学生がこの早稲田に集い、自由に才覚を発揮している雰囲気は、他所にはない早稲田だけの魅力であると感じました。生徒たちもみな息を呑んで行き交う学生の自信に溢れた表情を見つめていた様子でした。

ツアーの後は教育・総合科学学術院 教授の山内 昌和(やまうち まさかず)先生からも早稲田で学ぶことの魅力についてお話しいただきました。

早稲田大学は「学問の独立」「学問の活用」「模範国民の造就」を教育の基本理念として掲げていますが、先生がおっしゃるには「早稲田大学では、学生が意識していなくてもそれらを当たり前のこととして皆が実行しているくらい、この理念を大切にしている」のだそうです。
教育学部は教員免許の取得を必須とせず、就職先割合も多種多様で教職に就くのは4.6%ほどであるということを伺って驚きましたが、文化構想学部の際にも感じたように、そういった「学生の興味をありのまま受け止める」「レールを敷かずに学生の歩みを信じる」といったところに、150年間積み重ねてきた歴史にどっしりと構える早稲田の教育の神髄があるように感じました。


「あらゆる制約から解放され、本質を見据えた自由な批判精神が学問の独立の礎である。」(Waseda Vision 150)という精神が根付いているのだと感銘を受けました。

先生は早稲田の魅力をひと言で「早稲田にしかないリソースを存分に活用できるところ」だと教えてくださいました。早稲田のリソースとは、才気溢れる学生であり、学問の最先端を駆ける教員であり、そして充実した施設の数々です。「早稲田には様々な道を歩んできた人が集まり、そしてこの早稲田のリソースを糧にさらにそれぞれの道を歩み続けることができる。それが早稲田の魅力です」というお言葉を受け、「やはり学生こそが早稲田の最大の魅力なのだ」ということを改めて実感しました。

教授のご講演の後は、卒業生からも中高時代・大学生活についてお話しいただきました。
おふたりが紹介してくださった大学の魅力は、何より充実したサークル活動です。おふたりは「サークルガチ勢」を自称し、教育学部のSさんは「iGEM」という合成生物学の世界大会に参加して世界の問題の解決を目指すサークルに所属しており、文化構想学部のGさんは英語部のスピーチ部門に所属して大隈講堂で何度もスピーチを行っています。山内先生は「早稲田には授業以外にも学べる場が多くあることが魅力のひとつ」とおっしゃっていたのですが、サークル活動について話すおふたりの表情はきらきらと輝いており、生徒たちはみな憧れのまなざしを向けていました。


そしてその後は、中3~高3の各段階に分けて勉強のアドバイスをしていただきました。おふたりに共通していた点は「定期テストガチ勢」であったこと、「計画を立てて勉強していたこと」、そして「単語をコツコツやっていた」ことです。定期テストは中学生の頃から全力投球し、フォーサイト手帳を活用して計画を立て、そして試験期間か否かに拘わらず毎日単語をコツコツ暗記する。そういった圧倒的な努力がおふたりを支えてきたのだと知った生徒は、「もっと勉強量を増やします……!」と覚悟を新たにしていました。

おふたりが特に強調していたのは「先生を使い倒そう!」ということです。「大妻多摩にはみんなの力になってくれる先生がたくさんいるんだから、使わないともったいない! 課題を出してもらったり、添削してもらったり、進路の相談に乗ってもらったり……各教科においてそういう気軽に話せる先生をつくっていました!」と、ご自身の思い出のエピソードと共に嬉しそうに話してくださいました。大妻多摩では職員室のすぐ前に質問するための「丸テーブル」があり、質問や相談をいつでも歓迎しています。在校生のみなさんも、ぜひ先生を「使い倒して」ほしいと思います。

学びの熱を授けてくださった山内昌和先生と卒業生に心より感謝申し上げます。

左)大隈像の前にて 
右)夜の大隈講堂