OTSUMA TAMA Junior and Senior High School

学校生活

【中3】環境問題ワークショップ

更新日時:2025年10月6日

【中3】環境問題ワークショップ

長谷工マンションミュージアムにて



【中3】環境問題ワークショップ

環境問題は科学的な見方、社会的な見方、倫理的な見方、様々な面でのアプローチがあり、通常の学校での授業だけではなかなか理解することは難しい課題です。そこで、大学の先生など専門家の講義を取り入れた、まさに教科横断的な試みとして大妻多摩では2021年度から「環境問題ワークショップ」を実施しています。ワークショップですから、単に講義だけでなく、グループワークやプレゼンなどもプログラムの中に入っています。

1・2日目はインプットの日にあたります。午前中は、様々な方の講義を聞きます。今年度は神奈川歯科大学の放射線の先生、大妻女子大学の環境政策の先生に加え、地域連携で昨今お付き合いがある清掃工場職員の方をお呼びして講義を行っていただきました。

午後には外部施設への訪問も行いました。多摩清掃工場と長谷工テマンションミュージアムです。清掃工場では、ごみ収集車がごみをためておくごみピットや、ごみクレーンがごみを燃えやすくするために混ぜる様子を見学できました。3・4組が見学にいった火曜日は燃えるゴミを集めた収集車が1日に200台ほど出入りする曜日だったこともあり、複数の収集車を見学できました。

長谷工マンションミュージアムでは、CO2排出量が削減可能となる環境配慮型コンクリート「H-BAコンクリート」の開発に関する話を聞くことができました。

3日目は校外学習として、日本科学未来館と第五福竜丸展示館を訪問しました。日本科学未来館では地球環境に関する展示、第五福竜丸展示館では放射線被害の実態を知ることができました。

 

最終日となる4日目には、グループごとに環境問題解決のための提言をプレゼン資料にまとめ、プレゼンをしてもらい、優秀グループを決めました。医療被曝についてまとめたグループもあれば、ペットボトルに着目したグループもあり、生徒一人一人がこの4日間で学んだことを自分の言葉でまとめることができており嬉しく感じました。

最後に生徒の感想を一部抜粋して紹介します。



・私はこの4日間を通してどこか他人事に考えていた環境問題を自分事としてとらえられるようになりました。大学の先生方の貴重なお話を聞いて様々な問題とそれに対し私たちはなにができるのか知ることができました。特に印象に残ったのは、1日目の放射線についての講義です。私はレントゲン検査を何度かしたことがあったのですが、初めて知ることも多く面白かったです。メリットとリスクを知った上で選択する権利があると学んだので実践していきたいと思います。(中略)そして4日目のプレゼン作成を通して改めて環境問題を見つめ直し、多角的な考え方で自分たちにできることを話し合うことができました。他の班のプレゼンで気付かされたことも多くありました。この4日間で学えだこと、考えたことを忘れずできることから行動したいです。

・最近涼しくなってきて食欲が爆発し、おかしいくらいおかしを食べてしまっています。この環境問題ワークショップがはじまって2日目くらいの頃から自然とそのお菓子たちの包装に目が行ってしまい自分でもびっくりしてしまうほどです。ほとんどのお菓子の包装は「プラ」と記されておりその表示を見ながらゴミ緒に入れるようになりました。意識しようと思わなくても意識してしまうのは、それだけこのワークショップが私の深いところに刺さっていたからだなと感銘をうけました。(後略)

・環境問題ワークショップを通して、普段の授業で学んだことも含めて、このまま今の環境問題が改善しなかったら、自分が大人になったときに世界はどうなってしまっているんだろうと思いました。また、改善できても、エネルギー音源の変化、食べ物の安化などの最響で、今とは全く違う生活様式になっているかもしれないと考えました。すべての物事にはメリットとデメリットがあり、環境問題の対策に最も優れているものは決められないことがわかりました。(中略)今回、校外学習で行った第五福竜丸展示館で放射線について学んだように歴史分野からでも環境問題を学べると分かりました。私は歴史の話を読んだり、聞いたりすることが好きなので、第五福竜丸展示館での講義や見学はとても楽しかったです。このように、自分の好きな分野の勉強をしている過程で環境問題について知れる機会があることはとても良いことだと思いました。理科や社会など、そのまま出てくるものに限らず、国話や楽語の文章などで環境問題についてあうかうことを増やせば、考える時間も増えて良いのではないかと考えました。

・環境問題ワークショップの講義の中で、表務教育過程では習わない医療被ばくについて知れました。また、こういった授業ではよく"分別しましょう“話がで終わるのですが、2日目の授業の講義で「社会的ジレンマ論」という人間の心理を生かした話が聞けて、そこらへんとは違うなと思いました。環境問題には関係ないのですが、この講義を聞いて母に話したところ。「行動経済学」を進めてくれました。(学年主任の先生も)この行動経済学について気になったので、調べて将来の進路の選択肢の1つとして考えたいです。