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学校生活

いざ、トロント大学へ! ~35期生Mさん合格体験記~~

更新日時:2025年8月21日

いざ、トロント大学へ! ~35期生Mさん合格体験記~~

 

Mさんは、今秋、カナダにあるトロント大学進学予定です。
海外大学受験を決めた経緯、受験時苦労したこと、 後輩へのアドバイス等をうかがいました。

Q. 海外大学受験を決めたきっかけを教えてください。

A. 高校1年生の3学期に姉妹校であるオーストラリアのBrigidine Collegeにてターム留学を経験しました。現地での学びは日本のそれとは大きく異なり、その違いを実感したことで、漠然と海外で学ぶことに興味を持つようになりました。その後、高校2年生の時、探究活動で数々の賞を受賞していたO先輩が「高校選抜探 究リーグ」に参加するメンバーを募集していると知り、「ぜひ参加したい!」と思い応募しました。先輩 と私、そしてもう一人の後輩の計3人でチームを組み、社会問題をデータ分析によって探究し、解決策を見いだす楽しさを経験しました。さまざまな学校から集まった生徒と意見を交わす中で、多様な視点や考え方を学ぶことができ、大変刺激を受けました。さらに、ありがたいことに第3位を受賞することもできました。

Q. トロント大学を選んだ理由を教えてください。

A. 「高校選抜探究リーグ」でコンピュータサイエンスと出会ったことが、志望学部を決める大きなきっかけになりました。コンピュータサイエンスを深く学ぶには、やはり海外の大学が最適だと考え、特にAI分野の 第一人者であるジェフリー・ヒントン名誉教授(2024年ノーベル物理学賞受賞)が在籍されているトロント大学を志望することにしました。現地では、セミナーへの参加や学生同士のディスカッションを通じて、互いに学び合える環境に身を置けることを、今からとても楽しみにしています。

Q. 海外大学を受験する際の留意点は何だと思いますか?

A. 準備に時間がかかるため、海外大学を受験するかどうかは高2までに決めておくことをおすすめします。私の場合は高3の春に海外大学受験を決意したので、正直かなり遅かったと思います。また、海外大学の場合は「合格」に加えて「給付型奨学金の受給」も非常に重要です。奨学金なしでは、どんなに行きたい大学であっても、留学費用を全て私費でまかなうのは現実的にかなり困難です。

Q. 奨学金対象者になるためには、どのようなことが必要ですか?

A. まず、国内で支給されているものや大学独自の奨学金などを自分で調べ、それぞれの条件を満たすために必要な準備や活動を行うことが求められます。その上で、「なぜその国で、なぜその大学で学ぶ必要があるのか、そして学んだ後にどのように社会に貢献できるのか」という自分だけのストーリーを明確に語れるようにしておくことが非常に重要です。どの国や大学も、「この人にぜひ学んでほしい」と思える学生に対して奨学金を支給してくれるのです。

Q. どのような課外活動をアピールしましたか?

A. 私の場合、ターム探究留学で現地調査を行ったり、高校選抜探究リーグで日本の伝統文化である「能」を数理分析したことをきっかけに、その分野に強い興味を持つようになりました。さらに深く学びたいと思い、無理を承知である大学の先生にご連絡を差し上げたところ、ありがたいことにお時間をいただけることになり、何度か研究室を訪問させていただきました。(前述の)O先輩の取り組みから学んだ「まずは行動してみる」という姿勢の大切さを実感し、非常に感謝しています。また、前例がない活動であっても、自ら前例を作ることで、大きなアピールポイントになるということも学びました。

Q. 最後に、後輩へアドバイスをお願いします。

A. 海外大学受験は、国内の総合型選抜と非常に似ています。興味を持った分野に対して「まずは行動してみる」ことが大切です。そのうえで、海外大学も含めたさまざまな選択肢の中から、自分に最も合った進路を見つけてみてください。もし質問や相談があれば、ぜひ気軽に連絡してください!
Mさん、出発前の忙しいところインタビューに応じてくれて有難うございました。
秋から新しい環境で頑張ってください!