OTSUMA TAMA Junior and Senior High School

学校生活

【中1】オリエンテーション旅行 

更新日時:2024年5月8日

【中1】オリエンテーション旅行 

中学1年生(40期生)

オリエンテーション旅行 報告 


〈第1日〉
 中学1年生は、4月20日(土)から22日(月)にかけての2泊3日の行程で、河口湖畔でのオリエンテーション旅行に出かけました。この旅行は、学祖大妻コタカ先生の教育理念について学ぶこと、クラス・学年の親睦を深めること、規律ある集団生活を通じ、大妻多摩生として学校生活を送っていくうえで大切な心構えを共有することなどを目的としています。

 初日は、ホテルで昼食を済ませたあと、河口湖畔のシッコゴ公園でチームビルディングのプログラムに取り組みました。プログラムの進行を担当してくださったのはNPO法人「富士山ネイチャークラブ」のみなさんです。第1部は、入学してからまだ話したことがない人と挨拶をかわす挨拶ゲームや、富士山に関するクイズ合戦を行いました。第2部は原始人になったつもりで取り組むアクティビティ中心のプログラムでした。パチンコ、やり投げ、丸太きりといった体を使うゲームや、8種類の植物の中から食べられるものを選び出すクイズなどを、チームで得点を競い合いながら楽しみました。実は、これらのプログラムには「チームのメンバーと協力し合う力を養う」ことだけでなく、「知識・体力・感性を磨く」という隠されたテーマもありました。担当の方から、これからの時代をよりよく生きていくためにはとくに感性を磨いてほしい、というお話がありました。

 富士山や河口湖をゆったり眺められるのどかな公園で、仲間との親睦を深められた楽しい1日となりました。



〈第2日〉
 午前中の最初のプログラムは、富士山ネイチャークラブの方による講話でした。富士山が今日の美しい姿になるまでのプロセスや、富士山に見られる動植物、富士山が「水の山」とも呼ばれる理由などを、クイズを交えながら楽しく学びました。

 続いて熊谷校長から学祖大妻コタカ先生についてのお話がありました。コタカ先生は18歳のときに親の反対を振り切って広島の実家を飛び出し、単身東京に出てきました。やがて小さな裁縫塾を開き、それを今日のような大妻学院にまで発展させたお話を聞いて、生徒はコタカ先生のひたむきな生き方に感銘を受けたことと思います。

 午後は1・2組、3・4組に分かれてSDGsボードゲーム、樹海ハイキングを楽しみました。
班ごとに得点を競い合いつつ、個人の得点も競うというSDGsボードゲームでは、自ら必勝法を編み出す人、班のみんなと協力して優勝しようと作戦を立てる人、カードを丁寧に読みながら現代社会の問題点に目を向ける人、それぞれが多様な楽しみ方を見つけ、一生懸命に取り組んでいました。

 樹海ハイキングでは、富士山ネイチャークラブの方にガイドをしていただき、樹海の動植物などについて興味深いお話をたくさんしていただきました。また、溶岩の上に生える木々を見ながらキノコに触ってみたり、鳥の歌声に耳をすませたりして、自然の雄大さを五感全てで感じました。バスに戻った生徒たちは「東京より空気がおいしかった~」と満足げな顔をしていました。

 盛りだくさんの1日でしたが、みんな疲れた様子も見せず、たくさんのことを感じ、学び取ることができた1日になったことと思います。



〈第3日〉
 最終日のプログラムはクラスミーティングと「富士山世界遺産センター」の見学です。
クラスミーティングでは、どんな大人になりたいか、そして、なりたい自分になるために、今後学習面や生活面などおいてどのようなことに取り組んでいきたいかについて考えてもらいました。また、このオリエンテーション旅行で心に残っていることや、この旅行を通して自分が成長できたと思えることについて、グループで発表し合いました。

 富士山世界遺産センターでは10名ほどの班に分かれ、綺麗な館内をガイドさんの案内のもと、ゆっくり見学していきました。前日までは富士山を自然科学の観点から学ぶことが多かったのですが、この施設は富士山を信仰の対象かつ芸術の源泉という視点から捉えて解説しています。生徒はガイドさんのお話を聞きながらいろいろな展示物を見て、富士山が世界“文化遺産”であるということがよく理解できたのではないでしょうか。


 時間を守ること、しっかり挨拶をすることといった集団生活のルールやマナーを学びながら、クラスや学年の仲間と親睦を深め、たくさんの楽しい知的な刺激も受けられた充実の3日間になったことと思います。