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学校生活

【2023年度】ムササビ観察会

更新日時:2024年3月12日

【2023年度】ムササビ観察会

帰路にて、頭上のムササビを激写

【2023年度】ムササビ観察会

 例年12月冬至近くに実施しているムササビ観察会を、今年度は昨夜実施しました!「そんな寒いときにやらなくても・・・」とお思いでしょうが、ムササビは夜行性です。日没後暗くなると活動を始めますが、温かい時期は当然日没も遅くなり、帰路に就くのがとても遅い時間となってしまいますので、日没の早い時期にいつも実施しています。今年度は担当者が高3担当で12月はなかなか時間が取れなかったので、思い切って寒さが少し緩む3月に設定してみました。結果はバッチリ!早めのウグイスのさえずりが聞けたり、花のつぼみのふくらみも見られたりと、意外な点で楽しさが増えました。(結局昨夜は3月のわりには寒かったですが・・・)

 さて、本題のムササビ。観察会としては大成功でした!上記のように他の生物の活動も感じられる中、あたりが完全に暗くなってくるとムササビの「グルルルルルー」という独特の鳴き声が辺りで聞こえ始め、その後何度もその声を耳にすることができました。参加生徒は観察場所としてお邪魔している薬王院境内で滑空するムササビをしっかり見ることができました。帰り道での遭遇率もかなり高いので、今回はいつもより早めに境内を後にし、ゆっくりとなるべく足音をこらして周囲に注意を払いながらナイトハイクで山を下りました。その下山中、まだ薬王院の敷地内にて、なんと我々の頭上すぐのところで枝に残る小さな実をモシャモシャ食べるムササビを発見!!驚かせないようにそっと赤いフィルムを貼ったライトを当てながら、じっくりじっくり堪能・・・観察しました。木の実を取る動作、枝を移るすばやさ、クニクニ動くもっふもふの尻尾、隣の木へのプチ滑空・・・とても貴重な数々の動作を観察できました。大収穫です!ナイトハイク中はその興奮で皆ゾワゾワしながら下っていました。高尾山口駅に戻ったとき、「もう一度あの時間まで巻き戻ってムササビ見たい!」と感嘆のため息とともに口にした高校生の表情が印象的です。これを今書いている私(教員)も、じっくり見ることのできたモフモフな尻尾を思い出しながら悦に入っています。

 ・・・昨夜の興奮のせいか、気付いたら筆が進んでいました。とにもかくにも、大成功をおさめたムササビ観察会でした!いや~、野生動物観察って、ほんとうに良いもんですね~。それでは、サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ!