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学校生活

【中3】中学卒業研究③【2019年度】

更新日時:2020年3月26日

【中3】中学卒業研究③【2019年度】

中学3年生(33期生)

中学卒業研究③

中学3年生の卒業研究の紹介です。今回は、校内で佳作を受賞した2名の研究報告を掲載します。

 

◎ 佳作

  「四つ葉のクローバーを簡単に見つけるには」

 私は、通学路でシロツメクサ(三つ葉のクローバー)をよく見かけます。しかし、一度も四つ葉のクローバーを見つけられたことがありません。そのため、四つ葉のクローバーを簡単に見つける方法はないのかと疑問に思い、実験を行い研究しました。

 まず2つ仮説(肥料や水などの栄養分が余り、葉が一枚増える葉が分かれる直前の状態の時に外から傷つけられることでもう一つ切れ目が入り、四枚になる)を立てて、それらを検証するために人工的に四つ葉のクローバーを作る実験を行いました。

 実験の結果、肥料や水の量は通常で、毎日踏みつけたり傷つけたりしたプランターからのみ四つ葉のクローバーを作ることができました。同じ条件下でも、踏みつける頻度が3日に1回だったプランターからは四つ葉のクローバーを作ることはできませんでした。さらに、踏みつけたシロツメクサは踏みつけてないものに比べて茎の長さが短かったり、葉が小さいことが分かりました。

 したがって、毎日傷つけることで四つ葉のクローバーができる確率が高くなると考えました。また、成長速度は遅くなるが、踏みつけられても枯れずに育つ強さが、シロツメクサが多くの環境に順応できている理由だと思いました。以上より、四つ葉のクローバーは人通りが多いところや公園などで探すと見つけやすくなると結論づけました。

 今回の実験は成功しましたが、これだけで終わらずに、実際に何ヶ所かのシロツメクサが生えているところに行き、いくつ四つ葉のクローバーが見つかったかと、その場所の人通りを比べたりして更に深く調べていきたいです。また、研究を終えて、見つけるのが難しいと言われている四つ葉のクローバーを作ることができてよかったです。ありがとうございました。

 

 

◎ 佳作 

  「蚊と戦う~蚊にさされないためには~」

  夏になると蚊に刺されます。その痒さは、成績の低下や質の悪い睡眠につながり夏場の大きなストレスになると考えました。私は一刻も早くその苦しみから逃れる方法を見つけるため、調査・実験をしてみることにしました。

 まず、敵となる蚊の生態について調べました。そこから分かったことをもとに「O型の人」「濃い色の服を着ている人」という2つの刺されやすい人の条件に絞って実験してみることにしました。刺されやすい血液型については、陸上部の部員に協力してもらい、刺されやすい服色については実際に自分が実験台となり実験をしました。2つとも調査数が不十分でしたが、「蚊に刺されやすい血液型はない」ということと「濃い色の服の人は蚊に刺されやすい」という結果を得ることができました。また、身を守るための虫よけについては実際に効果のあるものや、使ってよかったものを挙げました。他にも、対処法について薬の成分に着目し、効果的な薬を考察しました。以上の3つに重点を置いて対処することで私たちは、蚊と同等または上の立場に立つことができると結論付けました。

 卒業研究で、自分の興味があることについてとことん追究できたことはとても面白く、またこれで得た知識や経験は、将来私の志している職業へ生かしていくことのできるものだと思いました。

 そして、今年の夏、蚊の恐怖から逃れたいと思っている方は是非私の研究を読んでみてください。きっと良い夏になると思います。

 

来年度、高校1年生では、この研究をもとにPowerPoint資料を作成し、授業内や学年集会、文化祭などでプレゼンテーションを行います。また、週1単位の「探究基礎」の時間が設けられます。中学でのこの経験を生かし、さらに充実した研究を進めてくれることを期待します。

 

(尚、この取り組みは、来年度(34期生)からは、高校1年次の「探究基礎」においての活動と論文作成に集約されます。)