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学校生活

【国際教育】2021年度 プレ・エンパワメント・プログラム(中2)

更新日時:2021年6月14日

【国際教育】2021年度 プレ・エンパワメント・プログラム(中2)

中学2年生(36期生)

2021年度 プレ・エンパワメント・プログラム( 中2)


 

 昨年10月に予定されていた「中学1年生対象のプレ・エンパワメント・プログラム」はコロナ禍の中で延期されましたが、ついに今日、中学2年生で実施できました。2年生は180名を超える大きな学年のため、集まった留学生たちの数も多く35名。これにファシリテイターの先生とスタッフの方も加わり、控室は日本とは思われないムードでした。

 今年は実施にあたり、仲介の業者さんにもお願いをして、コロナ対策として5クラスを7クラスに分けて1クラスの人数を減らしました。そして、クラスの壁を越えて普段とは違うメンバーで5~6人のグループを編成し、そこに様々な国から日本の大学に留学している留学生たちが1人加わります。さらに各クラスにプロのファシリテイターが1人ついてクラス運営を行います。このファシリテイターの方々が本当に上手に生徒たちの力を引き出します。また、留学生たちも国国籍、性別、肌の色、宗教も様々なので、多様な世界のバックグラウンドに触れるだけでも貴重な体験ができます。エジプト、ガーナ、ナイジェリア、アゼルバイジャン、中国、インドネシア、パキスタン、シリア、チリ、スリランカなどなど、本当にバラエティーに富んでいます。

従って、彼らが使う英語も普段生徒たちが聞いている英語とは少し異なるものです。これがいいです!よく日本人は、自分の発音に自信が持てずに英語を話さないと言われますが、“Japanese English”になるのは当然で、それを堂々と話せばよいのです。そこに気が付いてほしいです。今や、英語はリンガフランカとなり、母国語で話す人口よりも第2言語として話す人の方が多い時代なのです。日本語アクセントの英語を誇りをもって使ってほしいです。また、留学生たちは東京大学や筑波、早稲田、慶応、東京医科歯科などの大学で学ぶ優秀な留学生たちです。彼らの様々な専門分野や学生として学んでいる姿は、生徒たちのキャリア教育にもつながります。

 毎度のことですが、生徒たちはいつもと違うメンバー、見たこともない他国の年上の人に囲まれて緊張の表情でスタートします。でも、今年は今までとは少し違いました。コロナのため今年は中学2年生で受けていること。また、中1の時から「5ラウンド制の授業」で「話す」「聞く」を重視してきたので、初日としては例年以上に英語を使えていたと思います。まだまだ間違いを恐れていますが、3日目にはきっと自分の中に違う自分が見つかると思います。

 楽しく、終わった後には少し自分に自信が持てるようになってほしいです。そして何よりも、安全・無事に終わればと思っています。

 

英語科主任 伊藤正彦