OTSUMA TAMA Junior and Senior High School

学校生活

【中3】理科 野菜づくり

更新日時:2021年7月16日

【中3】理科 野菜づくり
中学3年生(35期生)

理科 野菜づくり

中学3年生では1学期に野菜作りに取り組みました。未来の食糧不足も懸念される昨今、野菜づくりの基礎を学び、自ら野菜を栽培できる人になってもらいたい、そして普段口にする野菜の背景にある農家の方々の様々な苦労を感じた上で、食べ物を無駄にしないよう大切に食べてもらいたい、更には野菜作りの場が生徒同士のコミュニケーションの場になって欲しいという思いのもと、このプロジェクトに取り組みました。

 大きな栽培スペースはないため、各クラス1種類ずつ育てる野菜を決め、水遣りは学年全体で交代制としました。1組は中玉トマト、2組はエダマメ、3組は小玉スイカ、4組はミニトマトを育てました。各自が、クラスで育てる野菜の栽培方法について調べた上で栽培計画レポートを作成し、そのレポートを参考に、各クラスの野菜作りリーダー達が自分達の栽培方法を練り上げ、クラスのメンバーの役割分担をしていきました。

 昼休みや放課後には栽培エリア(中高グラウンド端の花壇とプランター)で、担当の生徒を中心に水遣りや脇芽かきなどを行っている姿がよく見られました。「お供でついてきました~」と一緒に参加する生徒や、自分の担当ではないときにも「様子を見に来ました~」と自主的に参加する生徒の様子を見て、嬉しく感じました。

 エダマメは早生種を選び、また生徒による防虫ネットのかけ方も上手だったためカメムシ等の発生もなく、1学期内に無事に収穫まで終えることができました。「エダマメ、できてるよー!」と少し興奮気味に収穫をしている様子が見られましたが、家庭に持ち帰って試食した生徒からは「美味しかった!」という感想が寄せられました。

 中玉トマトとミニトマトは、現在青い実がつくところまで進んでおり、梅雨が明けて気温が上がれば、赤く色づいていきます。梅雨に入り、うどんこ病が発生したため、葉を除去したり、薄めた酢スプレーで対策をとっていました。また、降雨により実割れが起きてしまったため、雨天時は大きなビニールシートでカバーをしていました。少しずつ、赤みがかった実も出来ているため、終業式までは各栽培クラスで、夏休みに入ったら全生徒に自由に収穫してもらう予定です。

 小玉スイカは、植え替え直後の苗への水遣りが足りなかったためか、成長が芳しくありませんでした。そのため、更に2株加えましたが、親ヅルを摘芯後も、雄花は咲かせるものの雌花は未だ見られず、雌花の開花を待ちわびているところです。

 野菜の世話を一緒にしながら生徒と話しをしていると、家庭菜園等で野菜を育てられているご家庭も多いように感じました。実際に野菜を育てると、子房が果実へと変化していく様子も自分の目で確認することができます。2学期に学ぶ「被子植物の受精と発生」などの分野にも、今回の野菜づくりの内容を繋げていきたいと思っています。




お世話している野菜たち

中玉トマト

ミニトマト

えだまめ

レモンの木

スイカ

雄花

中3野菜づくりお世話ボード