高校1年生(34期生)、高校2年生(33期生)

　２学期某日、築地にある朝日新聞東京本社を見学する企画が行われました。この日は臨時休業で学校はお休みでしたが、高校１年生7名と高校２年生1名の合計8名が参加しました。

　見学会は３部構成になっていて、第１部は、取材から発送までの新聞が作られる工程を、動画を使いながらわかりやすく説明していただき、第２部は、実際の新聞記事を使ったビンゴゲームを楽しみながら、新聞の読み方のコツを教えていただきました。そして第３部は、この日のメイン企画である国際部デスクの春日芳晃さんとの懇談でした。

　春日さんは、国連担当として数年間ニューヨークに駐在したあと、トルコのイスタンブール支局長を務め、現在は国際報道部の部長として活躍されています。トルコ滞在中にはシリアの内戦を取材されており、この日はその時の生々しい写真を使いながらシリア内戦についてのお話をしてくださいました。

　お話の後の質問タイムでは生徒の皆さんから鋭い質問がいくつも出されました。さらに、閉会後も30分にわたって春日さんを囲んで質問攻めにし、引率者としては春日さんのその後のお仕事に差し障りが出るのではないかとヒヤヒヤするほどでした。それほど今回のお話は皆さんの心を動かしたのでしょう。

　教員から春日さんに、「今回のお話しを聞いた生徒たちがこのあとどのような行動を起こしてくれることを期待されますか」という質問をしました。それに対する答えを最後に紹介します。「このあとに、特にシリアのために何か行動を起こしてほしい、ということはありません。今日の話を聞いて感じ取ってくれたものは、皆さん一人ひとり違うことでしょう。皆さんが、心の中にある自分の心の声にしたがって、何でもよいので世の中のために行動を起こしてくれればよいと思っています」。