編集をしてくださった 左から加藤さん・浅見さん・小師さん

　本校の第２７期といえば、多くの方が、ちょうどこの春に大学を卒業して社会人としての生活をスタートさせたばかり、という代です。

　そんな２７期のうちの７０名近くの方々が、｢進路を考える際に役立ててほしい」ということで、後輩に当たる在校生の皆さんのために、『拓け、私の道。咲き誇れ、私の足で。』と題したフリーペーパーを作ってくださいました。内容は、中高時代・大学時代に考えたことや熱中したこと、将来の展望などのインタビューがメインですが、アンケート（「今の自分に活きている大妻多摩での経験」｢大学で興味深かった授業など」｢大学でやって良かったこと」）、在校生に向けたメッセージなどもあり、盛りだくさんです。先輩方がどのような中高生生活・学生生活を送ってきたのかを読むことを通して、自分の将来設計がイメージしやくなることでしょう。

　先日、編集の中心となったお三方が来校し、完成品をくださいました。｢まず最初に大学名を考えるのではない、内発的動機づけによる進路決定をしてほしい。この冊子がそのための一助になれば幸いです」というのが、編集の方からのメッセージです。

　この冊子は、内容ももちろん素晴らしいのですが、デザインがまた素晴らしい！　短時間で仕上げたとは思えないほど洗練されたデザインです。なんでも、この冊子を編集するために専門書を買い、プロに習って勉強したのだとか。何という行動力、情熱！　

　｢母校のために、何か役に立ちたい」という気持ちだけで、大学生活の終わり間際の貴重な時間を使って手間のかかる冊子を作ってくれたこと。また、時間のない中の急な呼びかけにも拘わらず７０名近くの方が即座に反応してコメントを寄せてくれたこと。記事に書かれている学生生活の充実ぶりとあわせて、このような素晴らしい卒業生の存在を、我々教員は誇らしくも頼もしくも思います。

　４月以降、各教室に置きたいと考えています。生徒の皆さんは、先輩方の熱い思いを受けとめて、注意事項を守りながらよく読んでください。そして、将来の自分のことをじっくりと考えてください。

進路指導部