OTSUMA TAMA Junior and Senior High School

学校案内

【校長室より】ニュースレター「多摩の風」vol.20

更新日時:2025年8月1日

【校長室より】ニュースレター「多摩の風」vol.20



ニュースレター「多摩の風」とは

本校の多彩な教育活動とその魅力を皆さんに紹介したいと思い、整理・編集したのがニュースレター「多摩の風」です。生徒には紙で配布しておりましたが、校内外問わずご好評をいただいていたので、今年度からはHPでもご紹介する運びとなりました。ぜひ、ご覧ください。(一部内容につきましては、学校生活ブログでも紹介しております。)


過去の記事



ターム留学中間報告「オーストラリア(アデレード)コース」(高1 Hさん)

ごきげんよう!私は今オーストラリアのアデレードに留学しています。オーストラリアに来て早くも4週間が経ちました。最初は「あと二か月もあるのか」と長く感じていましたが、実際に生活を始めると、毎日がとても充実していて、あっという間に過ぎていきます。
現在、オーストラリアは夏真っ盛りで、気温が 40 度を超える日もあります。アデレードは自然が豊かで、庭先に野生のオウムがやって来ることもあり、驚きと発見の連続です。ようやく新しい環境にも慣れ、今ではとても楽しい毎日を送っています。

〔ホームステイ〕
最初のホストファミリーはホストマザー、大学生の息子、中国人留学生、ベトナム人の留学生と一緒に暮らしていました。その家では、それぞれが自分のペースで生活しており、日本とは異なる文化をたくさん経験しました。例えば、洗濯は週1回、シャワーは5分以内、家の鍵を閉めずに過ごすといった習慣には驚きましたが、その分、多くのことを学ぶことができました。



その家で1週間過ごした後、新しいホストファミリーの家に移ることになりました。今のホストファミリーは、中国人ホストマザー、16 歳のベトナム人留学生が 2 人、23 歳の日本人留学生、そして私の 5 人暮らしです。最初は不安もありましたが、「何でも聞いてね」と温かく迎え入れてくれたおかげで、すごく安心できました。 ホストマザーは料理が得意で、これまでに多くの日本人留学生を受け入れた経験があるため、お米を炊いたり、お寿司や牛丼を作ってくれたりと、私のことをとても気にかけてくれています。初めての週末には、家から車で 20 分ほどのビーチへ行き、海を眺めながらローストチキンを一緒に食べました。先日は味噌を買ってきてくれ、「今度一緒に味噌汁を作ろうね」と計画しています。

〔学校〕

私は現在、南オーストラリア州で唯一の公立女子高である Mitcham Girls High School にYear10(高校一年生)として通っています。授業は月曜日から金曜日まであり、1 コマは 1 時間、一日 6 限のスケジュールですが、  水曜日だけは5限で終わります。学校へはバスで40分、その後徒歩5分ほどかけて通っています。
学校には中国、韓国、ベトナムなどさまざまな国籍の生徒が在籍しており、国際豊かな環境です。私は数学、生物、歴史、体育、フード、英語、デザインテクノロジーの授業を受けています。
フードの授業ではクラスメイトとグループを組み、チョコレートクッキーやカップケーキ、チキンライスなどさまざまな料理を作ります。デザインテクノロジーは本格的な図工のような授業で、特殊な機械を使って木を切ったり、ハンマーで削ったりしながら作品を制作します。
英語での授業は、最初はほとんど理解できず苦労しましたが、授業後先生に質問しに行くなど工夫を重ねることで、以前よりも聞き取れるようになってきました。少しずつ成長を実感できるのが嬉しいです。






【進路指導】大学別ガイダンス

5月12日,13日の2日間,合計20以上の大学に来ていただいて,大学別のガイダンスを実施しました。これだけの大学に来ていただける機会はめったにない,ということで,多くの生徒が参加し,しっかりと話を聞いていました。中には,説明会終了後に熱心に質問をする生徒も。ご協力いただいた大学のみなさま,本当にありがとうございました。

実施大学(五十音順)
大妻女子大学,北里大学,共立女子大学,杏林大学,工学院大学,芝浦工業大学,上智大学,成蹊大学,多摩美術大学,中央大学,東京外国語大学,東京都市大学,東京都立大学,東京農業大学,東京薬科大学,東京理科大学,日本女子大学,法政大学,武蔵野大学,明治大学,明治学院大学,立教大学,早稲田大学






中間考査前の自習室

大妻多摩の自習室は図書館の上にあり、夜7時まで利用可能で、通常は特に高校の上級生が利用しています。窓の外にはすぐそばにある里山の景色と、遠くに見える町田市街の都市の風景とのコントラストが印象的で、来校される方々はほぼ全員この学習環境に驚かれます。
図書館棟は2階が図書館、3階が自習室となっており、吹き抜けで2階と3階が繋がっています。落ち着いた雰囲気と、開放感がある広々とした空間の中、座席数は200席設置されており、普段はある程度余裕がある中生徒達が学習に励んでいます。この3階自習室は高校生専用となっており、1階に中学生専用の自習室が用意されています。

今週は中間考査ということもあり、夕方6時の段階ではほぼ全ての席が埋まっていました。試験中も自習室は利用可能なので、今週は自習室の席を確保する競争が激化しそうです。




体育祭


6月7日(土)、本校グラウンドにて体育祭を実施しました。天候にも恵まれ、生徒たちは晴れやかな表情でグラウンドに集合し、各競技に全力で取り組みました。
徒競走や大縄跳び、各種リレーに始まり、大妻多摩に由来した競技名である「唐木田渡し」や「タマの宅急便」など、学年やクラスの垣根をこえた熱戦が繰り広げられました。どの組も一致団結し、仲間と力を合わせて取り組む姿がとても印象的でした。応援席からの声援も大きく、グラウンド全体が一体となった、まさに「青春の一日」となりました。
なかでも高校3年生による創作ダンスは、練習を重ねた成果が存分に表れた、見応えのある発表でした。音楽に合わせて心をひとつにした表現に、観客からは大きな拍手が送られました。ダンスの様子は、今後の学校説明会などでもご紹介する予定です。
今年度の優勝は【赤組】。最後まであきらめずに仲間を励まし合う姿が光っていました。惜しくも優勝を逃した他の組も、それぞれの健闘を称え合い、清々しい表情で閉会式を迎えました。ご来場いただいた保護者の皆さま、また準備・運営にご協力いただいたすべての皆さまに、心より感謝申し上げます。



慶應義塾大学三田キャンパス訪問

6月14日(土)に、中3~高3の生徒38名が慶應義塾大学三田キャンパスを訪問・見学しました。案内を務めてくださったのは、大妻多摩の卒業生で現在法学部4年の塾生(慶応義塾大学の学生)2名です。おふたりのツアーによって、赤レンガの旧図書館をはじめとする慶應の魅力的なキャンパスを詳しく見て回ることができました。キャンパス見学の後は卒業生のふたりによる講演を受け、大学生活や中高時代の貴重な話を聞くことができました。トークテーマがとても面白く、「慶應と早稲田、どっちがいいの?」「ツマタマの施設を使い倒そう!」「自習室の住人になろう」「先生を追いかけまわそう」などなど、面白おかしくも学びの深いお話をしていただきました。


講演の後は質問の嵐で、生徒たちは憧れの先輩に近づくための様々な知見を学んでいました。「高校生の頃は何時間勉強していましたか?」という問いかけに対し、「10時間を目標にしていました」という返答がなされ、生徒たちは「やっぱりそのくらいの努力が必要なんだ」と感嘆し、自分たちも後に続こうと決意を固めている様子でした。

また、今回は特別に、慶應義塾大学 文学部教授の小川剛生(おがわたけお)先生にご講演いただくことが叶いました。 小川先生は1995年に慶應義塾大学大学院 文学研究科 修士課程を修了したのちに2006年『二条良基研究』で第28回 角川源義賞を最年少で受賞、その後も中世文学研究の第一線で活躍なさっていて、『兼好法師 - 徒然草に記されなかった真実』(中公新書)など多数の著書を刊行されています。引率教員が学生時代に指導を仰いでいた恩師でもあり、今回はそのご縁で中高生への言葉を賜りました。小川先生は中高生の進路に対する迷いに寄り添いつつ、自身の将来という正解のない問いの選択肢として、慶應義塾大学ひいては慶應文学部という学びの場がいかに自由で魅力的であるかということを語ってくださいました。

また古典が苦手で興味が持てないという生徒から質問があった際、「知らない人と話す際、何かを分かってもらいたい際、かつては互いに知っている古典の一節を活用することが最大のコミュニケーションだった」という歴史を踏まえ、「自分が多くの言葉を尽くすよりも含蓄ある一つの言葉の方が互いの関係を結びつけることがある」という知見を語ってくださいました。ここに古典の魅力、ひいては文学の魅力が詰まっているように感じました。 学びの熱を授けてくださった卒業生のおふたりと小川先生に心より感謝申し上げます。






新入生歓迎のお茶会


今年度は11名の新入部員を迎えました。中間考査明けに、毎年恒例の新入生歓迎のお茶会を行いました。和室の奥にお客様として並んでいるのが中学1年生です。これから、主に文化祭(告知記事はこちら)でのお茶会開催に向けて、稽古を積み重ねていきます。また、9月の文化祭では、毎年部員がテーマを考え、お道具や和菓子選びをはじめ、テーマに合う「和の空間」を築き上げるための準備に工夫を凝らしています。今年のテーマは、巳年にちなんで「蜿蜿長蛇」の予定です。ぜひ、和室へお越しください。





編集後記

1学期は、体育祭もあり、生徒も忙しい毎日を送った様子でした。これから夏休み!基礎学力定着のために、宿題や1学期の復習も大切です。一方で、夏休み期間を利用して、様々なイベントに参加し、未知なる自分も発見してほしいものです。