【校長室より】3学期始業式校長講話
更新日時:2022年1月9日
3学期始業式校長講話
熊谷 昌子
(感染防止のため、始業式はZoom配信で行われ、生徒は教室にて画面を見ています。途中プレゼンテーションソフトを利用しながら実施しました)
あけましておめでとうございます。
皆さん年末年始はご家族と有意義に過ごせたと思います。
ここのところコロナの感染者がまた増えつつあります。オミクロン株は今まで以上に感染しやすいとの情報もありますので、今一度気を引き締めて感染防止対策に取り組んでいきましょう。
さて、新しい年を迎えた皆さんの、今年の抱負はなんですか?将来の自分について真剣に考える機会はとても大切なので、新年のはじめには是非その年の抱負を、ご家族お友達などに伝えるようにしましょう。
抱負というのは、皆さんの夢であり目標なわけですが、ここで夢に関わる渋沢栄一さんの言葉を紹介します。(提示) ( )に入る言葉を想像してみてください。
夢なき者は( 理想 )なし。
( 理想 )なき者は( 信念 )なし。
( 信念 )なき者は( 計画 )なし。
( 計画 )なき者は( 実行 )なし。
( 実行 )なき者は( 成果 )なし。
( 成果 )なき者は( 幸福 )なし。
ゆえに( 幸福 )を求むる者は夢なかるべからず。
なんだか数学の証明みたいに筋道が通っていて、納得できますね。幸福になりたければ夢を持ちなさいとおっしゃってます。
人は夢を描けばそれに向かって歩んでいこうとするわけですけれども、いつも順調に前進できるわけではありません。これらの過程のどこかで躓くことがあると思います。夢はあっても上手く計画を立てられない人、計画は立てたけれども実行がままならない人、もしかしたら夢それ自体思い浮かばない人もいるかもしれませんね。
夢スイッチが入る瞬間は人それぞれですが、「好き」「憧れ」「得意」「感動」「苦手」「読書」「人の体験を傾聴」などを意識して身の周りにアンテナを張り巡らせてみてください。 これらの言葉にヒットする出来事を集めながら、自分の内面を深掘りしていくうちに、自然に自分の夢の輪郭がはっきりしてきますよ。
夢が描けたあとは、このようなことに気を配ってみましょう。「書き出して毎日眺めよう」「理想は高遠に 実行は足もとから(大妻コタカ先生の言葉)」「YMWD(年月週日)に落としこもう」「仲間を募ろう」
さて、もう一人登場願いましょう。皆さんご存知の大谷翔平選手です。
彼は夢の実現のために「マンダラチャート」を書いていたことが知られています。大谷選手が高校生の時に書いたマンダラチャートをみてください(提示)
これが、計画を日常に落とし込むということです。もちろんマンダラチャート以外の方法もありますので、毎日コツコツと重ねる地道な活動をどのようにすれば続けていけるか、自分で工夫してみてくださいね。
夢というのは美しくて華やかなものですが、そこに到達するための行いはレンガを積むように地味で時には辛い作業です。高く積もうと思えば、おのずと一段目が重要になってきます。一段目のレンガをどれだけ正確に、そして横にたくさん並べるかによって、その後に積めるレンガの段数は決まってきます。夢についても同じ事が言えます。高い目標を掲げればそれだけ重い毎日のルーティンを着実にこなす事が必要ですし、同時に視野を広く保つことが重要になります。
それを充分知ったうえで、高い目標を目指す皆さんであってほしいと願っています。
最後になりましたが高校3年生の皆さん 、皆さんは今、目の前の目標に一点集中で頑張っていますね。
大妻多摩での6年間の学校生活の中で、ここぞという場面でしっかり力を発揮できるよう努力を重ねてきた皆さんですから、是非自信をもって勝負の日に挑んでください。
皆さんにとってこの一年も充実した日々になりますように願って、始業式の言葉と致します。