OTSUMA TAMA Junior and Senior High School

学校案内

入学式 式辞

更新日時:2021年4月9日

入学式 式辞

入学式 式辞


うららかな春の光の中で、色とりどりの花が咲き誇る季節を迎えました。
本日ここに、入学式を挙行できますことを、こころより嬉しく存じます。

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
皆さんの心の中には今、学校に対する大きな期待と小さな不安が入り交じっていることと思います。
それは皆同じです。お互い少しだけ勇気を出して、声を掛け合ってみましょう。そして笑顔を交わしましょう。大妻多摩で居場所をみつけ、元気に明るく輝いて欲しいと思います。

さて、皆さん、突然ですが、将来の夢はありますか?
皆さんが入学する大妻多摩中学校は「夢が見つかる学校」です。
そして「夢を夢で終わらせない学校」でもあります。

大妻多摩では、授業はもちろん、学校行事・部活動・仲間との交流などを通して、多くの刺激を皆さんに与えています。五感を研ぎ澄まし、本物に触れ、感動する体験は、感受性が豊かな中学生の時期にこそ効果的です。心のアンテナが伸びていればきっと何か夢中になれることに出会えます。夢中になって突き詰めることがやがて将来の夢と変わっていくのです。ですからこれから先の6年間、心のアンテナを張り巡らせておいてくださいね。

将来の夢がおぼろげに見えてきた後は2つの力がその実現をサポートします。
1つは先進的な授業が与えてくれる力です。本校の授業は単なる知識の伝達の場ではなく、自分の頭で考え、自分で気づき、理解する場面を多く取り入れています。クラスメイトと話し合い、友達の考えを知り、意見をまとめ上げ、表現を工夫する。そのような活動により、総合的な力をつけていくのです。
皆さんが社会に出る10年後の状況を、私はうまく想像することが出来ません。みなさんはどうですか?
10年後、空にはドローンが行き交っているのでしょうか? 月に移住なんてこと起きるでしょうか?
人工知能の発展は私たちの生活にどのような変化をもたらしているでしょう?わからないことだらけです。
皆さんは大妻多摩の先進的な授業を通して力をつけて、時代の大きな変化を乗り越えて、たくましく生きていきましょう。

夢を実現するためのもう一つの力は仲間です。
夢の実現には地道な努力も必要となりますが、それを一人だけで行うのは難しいことです。そこで大きな助けになるのが6年間をともにする仲間です。1学年160名もいれば、様々な個性が集まってはいるのですが、一人ひとり皆自分の目標に向けて努力していることを知っているので、お互いを信じ励まし合うことができるのです。皆さんもじっくり時間をかけて信じ合える関係性を作っていきましょう。

遅くなりましたが、保護者の皆さまには、お嬢様のご入学あらためましてお祝い申し上げます。 今回、新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐため、入場人数を制限せざるを得ませんでした。皆様の本校入学への期待感を思いますと、誠に残念ですが、ウィルス感染の機会をできるだけつくらないことを優先しましたのでどうかご理解ください。
さてこれからの6年間、思春期のお嬢様の精神的な自立に向けて心のよりどころとなって下さいますよう、僭越ながらお願いいたします。子供は失敗からも多くのことを学びます。保護者の皆様の支えが、再び立ち上がろうとする強い心を育てます。どうか温かく見守っていただけますようお願いいたします。

最後に、学祖大妻コタカ先生はおっしゃいました。
「理想は高遠に、実行は足下から」
高遠とは高く遠いと書きます。理想は高遠には別の言葉で言い換えると、夢は大きくと言うことですね。
「夢は大きくもって、その実現のための活動はコツコツと」といった意味になります。
生徒の皆さんが大妻多摩で過ごす一日一日が、充実した日々になる事を祈念して、わたしの式辞と致します。

令和3年4月7日
大妻多摩中学校 校長 熊谷昌子