OTSUMA TAMA Junior and Senior High School

学校案内

【校長室より】ニュージーランド、アーダーン首相総選挙で勝利!

更新日時:2020年12月7日

【校長室より】ニュージーランド、アーダーン首相総選挙で勝利!

ニュージーランド、アーダーン首相総選挙で勝利!続投決定

今年2月末に新型コロナウィルスの初の感染者を出したニュージーランドのアーダーン首相は直ちにロックダウン(都市封鎖)を発表、旅行者の出入国を禁じる措置を出しました。一方で国民に対しては官邸から自粛生活を要請するとともに、感染対策を取ったうえで落ち着いて行動するように、SNSを使って自宅からたびたびメッセージを送り続けました。第一波でほぼ国内の感染を封じ込めたニュージーランドでしたが、8月に新たに4人の感染者が確認されるや再びオークランドのロックダウンを決行しました。
学校も休校になり、児童・生徒たちは家庭での学習となりましたが、幼児から中高生徒に至るまで〝Distance Learning”という学習プログラムがテレビで放映されました。通常の登校時間には年齢に合わせた学習内容が放映され、プログラムに応じて、学習支援のための教科書や教材のパックが自宅に届けられたというのです。


欧米はもとより日本でも感染者が急増している現在、ニュージーランドは海外との往来は禁じられてられているものの、10月に入りすべての規制を解除、ほぼ平常通りの生活がもとに戻ったということです。

このような状況下で10月17日に行われた総選挙では、アーダーン首相率いる労働党が圧勝し、新型コロナウィルスの感染拡大を防いだ首相の指導力が証明されました。国民のマスク着用は義務付けられていますが、12月4日現在、ジョンズ・ホプキンズ大学のデータによれば、ニュージーランドにおける感染者数はこれまでで1855人、死者は25人といいます。


面積は日本の約4分の3、人口は日本の1億2000万人に対してニュージーランドは北海道と同じぐらいの500万人ぐらいです。日本と同様に観光産業に力を入れているニュージーランドですが、どのようにこのコロナ禍を乗り越えたのでしょうか。それは経済よりも国民の健康を重視したことが効を奏したということです。世界中の指導者が対応に苦慮する中、アーダーン首相の新型コロナ感染症に対する対応の早さとそれに続く迅速なロックダウン、検査態勢の強化と、なによりも首相からの国民への明確できめ細かいメッセージが国民の信頼を確実なものにしました。世界各国でいまだ終息を迎えることの出来ないなか、首相はどのような経済の立て直しをするのか、今後のニュージーランドの政策を追っていきたいと思います