OTSUMA TAMA Junior and Senior High School

学校案内

【校長室より】新年あけましておめでとうございます

更新日時:2020年1月1日

【校長室より】新年あけましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます。

本年が皆様にとりまして素晴らしい年になりますようお祈り申し上げます。




「世界で輝く人になる」ために

大妻多摩中高では本年度より建学の精神を基礎とした人間教育を実践する教養教育Liberal Arts)、英語を使い国際的な活躍をめざす国際教育Global Education)と論理的思考力を養う理数教育Science Education)というTSUMATAMA SGLを実践して参りました。これは昨年度までのグローバル教育と人間関係スキルプログラムを再編成し、新学習指導要領と大学入試改革にあわせた理数教育を強化したプログラムです。

 

教養教育では人間関係スキル・キャリア教育と探究活動・情操教育を充実させ、幅広い教養と豊かな人間性を養います。国際教育では英語を使い、国内外の多様なプログラムに参加することによってグローバル社会に通用する思考力・判断力と自立自存の精神を養うものです。さらに今年度の帰国生入試から英語試験を導入し、入学して2年目の中学2年生からは国際進学クラスと総合進学クラスに分けて英語の授業を行うことになりました。理数教育では中学入学時から理科と数学を楽しみながら知識を定着させるとともに、多摩の自然に親しみながら探究活動を行います。大妻多摩ではこれらのプログラムを通して、興味と関心を探究し、主体的に表現できる生徒を育てたいと考えています。

 

東京ドーム2.2個の広さの多摩キャンパスは自然が豊かで様々な動植物が生息しています。それらを観察することも授業の一環です。5つある理科実験室では生徒一人に顕微鏡一台が割り当てられ、毎日どこかの教室で実験が行われています。ブタの頭蓋骨やマウスの解剖のときには授業以外の教員も見学に訪れます。国際教育プログラムでは、校舎内で世界各国の留学生と英語でコミュニケーションを取りながら、自分の生き方を見つめ直してプレゼンします。また海外研修プログラムでは、研修先で出会った人たちにインタビューをしてまとめ、将来の進路を考えるヒントにしたりします。多摩中高では勉強だけでなく体育祭・文化祭・合唱祭という3大行事にも全校挙げて情熱を傾け、部活も全国大会に出場するなど盛んです。

 

子どもの頃から理数系が得意だった大妻コタカは数学の教員になりたいと考えましたが、今から100年以上前の明治時代に、彼女は女性が手に職をつけるには得意な裁縫を活かそうと考えました。裁縫と手芸は当時女性が経済的に自立するにはもっとも手っ取り早い方法だったのでしょう。新しいもの好きのコタカは洋装のドレス制作にも取り組み、20歳のころの卒業制作としてロングドレスに帽子をかぶった正装の写真が残っています。コタカは自分が満足するだけに留まらず、学校を設立してその技術を女性たちに広めることによって女性の地位向上を目指したのです。コタカのパイオニア精神は大妻学院に脈脈と受け継がれていますが、「理想は高遠に、実行は足元から」というコタカの言葉のように、基礎学力を定着させて自信を持つことが出来れば、さらに高見をめざして自分の能力より上のものに挑戦することが出来るでしょう。

 

「世界で輝く人になる」 2020年、大妻多摩中高は新たな飛躍をします。