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学校案内

Mariko’s Monthly News 9月~10月(新たな挑戦!)

更新日時:2019年10月21日

Mariko’s Monthly News 9月~10月(新たな挑戦!)

茶道・野原にうたう

ある土曜日の午前中、中1は茶室で茶道のお手前を練習するクラスと、教室を出て学園通りで自然に親しみながら詩を書くクラスに分かれます。生徒たちはグループに分かれてベンチに座って空を眺めたり、回廊を歩きながら何を書こうか考えを巡らせたり、秋の草花や地面を歩き回る蟻を観察したり、それぞれ気に入った場所で詩とそれに合った絵を描いていました。

その様子がとても楽しそうだったので、学校案内風の写真を撮ってみました。

 

 

合同道徳「かけがえのない命の大切さ」

 

9月26日の土曜日、中2と中3は合同道徳授業として「かけがえのない命の大切さ」というタイトルで、元警察署長の土田猛さんのお話しを伺いました。

土田さんは2000年12月に起きた世田谷一家4人殺害事件が起きたときに成城警察署長として犯人逮捕の陣頭指揮に当たりました。未解決に終わったこの事件を通じて殺人事件被害者遺族を支援、遺族の会である「宙(そら)の会」の特別参与を務められています。

土田さんは冒頭で、大妻多摩中高の校歌「あの空は宇宙に続く、しなやかにこまやかに、命を生きるわたしたち」という歌詞が「宙の会」と講演の内容に通じるところがあると話し、生きるとはどういうことなのか、殺人事件の被害者遺族の無念さをお話しになりました。

生徒たちは、事件後の土田さんの活動を中心にしたドキュメンタリー映画の放映を含めて、土田さんの講演にきちんと背筋を伸ばして聞き入っていました。

 

中学3年生、高校2年生の修学旅行

9月30日、中学3年生は広島・倉敷に3泊4日、10月1日、高校2年生は京都・奈良に4泊5日の修学旅行に出かけました。

 

プレ・エンパワメント・プログラム

 

10月1日~3日、中1はプレ・エンパワメント・プログラムです。

4名のファシリテーター(クラスを統括するネイティブ英語指導者)と、東京大学・東京大学大学院、東京学芸大学、横浜国立大学、東京工業大学、上智大学、早稲田大学などの大学に留学している世界各国の留学生28名が来校しました。

ファシリテーターはアメリカ、イギリス、カナダ、ウズベキスタンから、留学生はインド、パキスタン、イランを始め、エジプト、カメルーン、ガーナ、ナイジェリア、サウジアラビア、ジンバブエ、エチオピア、マラウィなど様々です。

普段なかなか話す機会のないアフリカの留学生に質問され、最初は戸惑っている生徒もいましたが、互いの国の遊びを紹介し合いながら徐々に打ち解けていったようです。5人の生徒に一人の留学生というグループで3日間英語だけでコミュニケーションをはかり、最終日には“My Goal and Dream” についてプレゼンしました。

初日、2日目とどうなることかと思いましたが、3日目のプレゼンでは自分のまとめたことをしっかり言うことが出来、生徒たちも達成感を感じていたようです。英語を習って半年しか経っていない生徒たちですが、様々な背景を持った、様々な肌の色の人たちと話をすることによってグローバル社会を実感したことでしょう。

 

豚の解剖

高3生物の授業はなんと「ブタ眼球・頭部・心臓・胎児の解剖」。

私も授業を見学しました。生徒たちは恐れもせずブタの頭部を二つに割り、脳みそを取り出して、ここが視神経、延髄と小脳・大脳などを説明してくれました。

各自一個渡された眼球も、解剖ばさみを使って周りの組織を取り除き、取り出した眼球を半分に切り分け、中からガラス体と水晶体を取り出していました。

一日はそこまで、二日目は心臓と胎児の解剖。模型とそっくりの心臓の動脈と静脈を見つけたあと、左心房と右心房を探します。焼き鳥の「ハツ」の部分ですが、解剖実験用に前もって下処理されているので各部分をきれいな状態で見ることができます。生徒たちの解剖にお付き合いしたおかげで、日頃ではなかなか見ることのできないブタの臓器を見ることができました(感動!)。

教科書や模型だけでなく実物に触れることはとても重要です。高3ともなると進路も決まっていますので、将来の大学の授業の先取りのような授業は、生徒たちにとってとても価値ある経験になったと思います。