大妻多摩中学高等学校

第5段

ラクロス部顧問田辺によるラクロスよしなしごと第二弾になります。

昨日4月11日(日)に、駒澤第二球技場にて第15回関東女子中高生ラクロスリーグ戦の開幕戦が行われました。本校ラクロス部(コタッカーズ)は第2試合に合同チーム(第一商業高校・本庄東高校・白鵬高校・野津田高校)と対戦しました。
第二球技場は人工芝のグランドで、観客席や放送設備もあり、中高生のリーグ戦で使用するには非常に恵まれた環境で試合が行われました。初夏を感じさせる天候で、かなり暑い中選手達の体調管理が心配されましたが、無事全試合終了致しました。

昨日のような暑い天候の場合、ラクロスではウォーターブレイクタイムアウトという制度があります。中高生のラクロスは20分ハーフ(全40分:ハーフタイム10分)で行われますが、前後半の試合開始から10分程度経過しても、対戦中の両チームからチームタイムアウトが取得されない場合、このウォーターブレイクタイムアウトを試合会場責任者から取得させます。選手達の健康管理・安全管理を考え、熱中症や過呼吸の防止のための水分補給のために行われます。
チームタイムアウトは1チームが1試合につき、2回取得することが可能で、得点終了後、若しくは自チームがボールを保持して攻撃中の場合に取得可能です。この攻撃中に取得可能というルールがラクロスのチームタイムアウトの特異な点でもあります。この攻撃中にチームタイムアウトが取得された場合、試合再開は中断した位置から再開されます。
本校チームの試合では、前半は得点シーンが多く、早めにチームタイムアウトが取得可能でしたが、後半は膠着状態が長く、ウォーターブレイクタイムアウトが10分頃に行われました。試合途中で行われるため、クロスを自分のいる位置に置き、ベンチで1分間水分補給した後、同じ位置から再開になりました。水分補給が原則なので、ベンチからの指示は禁止となっています。

試合内容としては、本校チームの守備の際に、ブロッキングというファールが多く取られました。相手の進行方向に身体やクロスを入れて進行を妨げる、若しくは相手の肩幅が回転する範囲に身体やクロスを入れて、相手の回転する方向を妨げる行為が、ブロッキングというファールになります。
また攻撃では、チャージングというファールが多く取られました。守備選手が守備をしている位置に無理矢理身体やクロスを入れて、相手の守備を妨害する行為がチャージングというファールになります。昨日の試合では、中学2年生を6名出場させたので、相手チームの守備選手との駆け引きや、相手を抜く技術(ダッヂと言います)が未熟なため、このファールを多く行いました。
ブロッキングに関しては、対戦相手よりも本校生徒の方が動きが速く、試合中のボール争い対戦相手よりもより速く相手の進行方向に身体やクロスを入れることが出来たため、進行方向を妨げた、という判断がなされました。相手よりももう少し速く相手の進行方向に入れれば合法的なプレーになりましたが、お互い走りながら行うプレーなので致し方ないものかと思いました。チャージングに関しては、こちらの練習不足なので、今後の課題点・反省点となります。攻撃中で1点を取得することが可能な状況でのファールは、チームの士気を貶め、更に失点に繋がる可能性もあるので、要注意です。
結果は2対11で勝利致しましたが、反省点が多い内容となりました。

 また第3試合では聖ドミニコ学園と東京成徳大学高校との試合が行われました。私が主審(チャージと言います)としてその試合に入り、また本校生徒が私の併走審判員として入りました。
ラクロスは公式試合では4名の審判員が試合に入り、試合を管理致します。3名がフィールド内、1名がベンチにいます。その審判員の後ろに、初めて審判に合格した審判員や技術アップを目指す審判員が併走する場合があります。それが併走審判員になります。審判員の位置確認や、ファールの見極め方等を併走することで確認し、今後のスキルアップに活かす目的があります。この試合では別の審判にも併走審判員が付いたため、計6名の審判員が試合に入りました。

この試合では、対戦する両チームとも技術が高く、且つパスが正確で足も速い選手が多いため、試合内容としては40分間緊迫した内容でした。ターンオーバー(攻守の切り替え)やファーストブレイク(速攻)が多く、1つのミスがすぐ失点に結びつくような内容なので、審判員も早い動きだしを要求されます。グランドボール争いが多く、その結果接触が多く発生するということが少なかったので、このような試合では審判員としては、どちらかのチームの選手がボールを取得した瞬間に動き出しを行わないと間に合わない場合があります。またミスが起こると、そこからのボールの動きが速いため、すぐ速攻になる可能性が高いため、そのための準備も必要とされます。
セットプレーでの遅攻の場合も、ボール回しを行いつつ、両チームの選手が位置取りを素早く行うため、攻撃選手がボールをどこに出すのか、またどこでボールを受けようとしているのかを予測し判断する速度が必要となります。またその最中にどのようなファールが発生しやすいのかを同時に予測する必要もあります。

攻撃側と守備側の位置や、6名の審判員次の展開の予測、それぞれのチームの力量などを判断しつつ試合を管理する必要が審判員にはあるので、特にこのような早い展開の試合では瞬時の判断が必要になるので、本校生徒の併走審判員にはかなりの情報量が与えられたと思います。今後は与えられた情報をどのように自分で処理し、自分の判断基準を構築していくのか、という作業を行う必要が生じます。自分が審判員として入った場合、どのように判断するのか、という良い練習になったと思います。攻撃や守備に関して、正しい位置に正しいクロスの持ち方で、正しいプレーを行っていたのか、という合理的解釈、合理的判断の育成に繋がったと思います。

試合終了 このように、自チームの試合内容を確認し反省する作業を行うと同時に、他チームの試合内容を観戦もしくは審判員として入り、試合を分析する、という作業を同時に行うことにより、ラクロスというスポーツの理解を合理的に深化させ、より良い合理的なプレーに繋げる作業を本校ラクロス部では細々と行っております。

英語科 田辺