大妻多摩中学高等学校

第33段

先日、いとこの結婚式のため京都に里帰りしてきました。


式と披露宴はなんと平安神宮で行われるということで、ずいぶん前から楽しみにしていたのです。
平安神宮にはすばらしい日本庭園があり、観光ルートにもなっているのですが、その庭の中の寝殿造り風の建物に両家の控え室がありました。白無垢姿のいとこが欄干のあたりに出ていると、池の向こうの大勢の外国人観光客が一斉に写真を撮り始めました。こちらに手を振ってなんとかして花嫁をそちらへ振り向かせ、撮影したいというようすでほほ笑ましい感じがしました。おめでたいことは、見ず知らずの人にでも祝ってもらえるのはうれしいものです。



平安神宮の庭園
控え室から平安神宮の拝殿までは、花嫁・花婿を先頭に両家が二列になって進んでいきます。花嫁・花婿の前には、平安時代の装束を身にまとった雅楽の奏者三人がそれぞれの楽器を奏でながら厳かに歩を進めます。つい最近、古典の授業でも話をした、笙・篳篥・横笛の音をぜひ生徒にも聴かせたいななんてことを考えてもいました。このときも平安神宮に観光に来ている外国人からフラッシュの嵐。いかにも外国人が思い描くような古い日本の光景ですもんね。


拝殿と本殿の間で式が行われましたが、いわゆる賽銭箱の向こう側でしきが行われているわけですから、参拝している人の視線をここでも浴びることとなりました。二人の巫女さんが舞を舞い、それは時間、空間ともにはるか遠い昔へ引き戻されたような感覚に陥りました。


今年、私は高校2年生を受け持っていますが、高2の生徒たちにはぜひ修学旅行で京都のよさを味わってほしいなぁと思った一日でした。

国語科 矢澤