大妻多摩中学高等学校

第58段

 ごきげんよう。お久しぶりです。オーストラリアのブリスベンにあるクイーンズランド大学(The University of Queensland)の大学院に研修で来ております英語科の伊藤です。間があきましたが、オーストラリアから2回目のつれづれ寄稿です。

しばらく前の話になりますが、6月に南アフリカでW杯が開催されました。日本は8年前の日韓共催W杯以来のベスト16入りを果たしました。日本での報道はどうだったのでしょうか。こちらでは、1ケ月前くらいからTVでも頻繁にコマーシャルが流れ、テレビ中継は複数のチャンネルで全試合行われました。生中継だけでなく、再放送も本当にしつこいくらいに放映されていました。ただ、やはり世界的に見ると日本チームはマイナーであることがよく分かりました。テレビで特集番組があっても、取り上げられるのは欧州と南米のチームばかりで、アジアのチームは軽くしか取り上げられませんでした。こちらで発刊されたW杯の雑誌を見ても、中村、遠藤、本田とか、日本では世界的に有名であろうと思っていた選手も、全くと言ってよいくらいこちらでは無名です。ただ、やはりすごいと思ったのは、サッカー好きのチリ人、韓国人は引退してしまった中田英寿(ヒデ)のことは知っていました。

W杯開催中は、大型テレビがあるフロアーに人だかりができて連日盛り上がっていました。映画「Always 3丁目の夕陽」に出てくる昭和30年代初めの街頭テレビのようでした。様々な国の人たちが試合を見ながら、歓声を上げ色々な話をしていました。「やはりサッカーほど国際的なスポーツはないな」と痛感しました。スペインの優勝が決まった翌日には、スペイン人の留学生が国旗を振りながらキャンパスの真ん中で何度も国家を歌っていました。たとえ日本が優勝したとしても、同じ事が日本人にできるのかと思うと、やはり異文化、国民性を感じました。

写真は、友人でチリ人のイグナシオと撮ったものです。チリ同様に日本のベスト16入りが決まったときに、「明日2人で代表チームのユニホームを着てこよう」ということになり、その日は2人ともユニホーム姿で授業を受けました。イグナシオは、チリ国内で選抜され政府から派遣された留学生です。来年大学を卒業し、英語の教員になると言っていました。彼以外にもチリ政府派遣の留学生は何人かいて、皆非常に優秀でした。イグナシオもアメリカ留学の経験があって、英語は堪能でした。残念ながらチリ人は皆7月までの 1st semester で帰国してしまいました。これまでの人生でチリ人と話したことなどなかったのですが、皆本当に気さくでフレンドリーだったので、すぐに全員と仲良くなることができました。ただその分、彼らが帰国した後はしばらく寂しい時期がありました。これは本当に思い出の写真となりました。

Ignacioとキャンパスで

【写真:Ignacio とキャンパスで】
English is a passport to the world!

 英語科 伊藤