大妻多摩中学高等学校

第70段

大妻多摩英語科田辺の夏休み回想録です。

あっかんべぇ 今年の夏休みに新婚旅行に出かけましたが、その前日に妹が英国から帰国しました。英国で結婚して暮らしていて、年1度ほど毎年帰国します。今年は旦那様が忙しいので、姪と甥を連れて先に3人で帰国しました。

 僕たちが新婚旅行に行っている間僕の家にいて、韓国旅行後に両親と実家の高知に帰省しました。現在両親は祖母の家である高知県四万十市で暮らしています。家の周辺は田園風景が広がり、すぐ先に四万十川が流れています。最近は観光客が多く訪れますが、僕たちが子供の頃は近所の子供達しか泳いでいませんでした。今年は特に「龍馬伝」の影響で例年より観光客が大変多く感じました。

 僕たちも8月の中旬1週間ほど帰省しました。妹の旦那様のDavidもその頃には合流していて、普段は老夫婦だけの家庭が3家族の大所帯となり、母親は忙しいながらもそれを楽しんでいるようでした。

ウミガメの放流 姪は4歳、甥は2歳のワンパク盛りで、朝から晩まで黙っていることがなく、常に自分たちで遊びを考え出して大騒ぎでした。姪の名はすみれちゃん、甥は思朗君と言いますが、自分たちでも自分の名前をちゃん、君付けで呼んでいます。まだ小さいのでお母さんと過ごす時間が長いので日本語で話しますが、小学校に入り友達が増えると英語で話す時間が増え、日本語で話すのが難しくなるかもしれないな、と思っています。

 四万十市ではウミガメの卵をNGOの人々がボランティアで保護して、孵化した際には希望者に放流をさせてくれます。母親が事前に申し込んでいたので、ある朝5時半頃電話があり、海岸に行ってウミガメを放流することになりました。

ウミガメ バケツ1杯に100匹ほどのウミガメの赤ちゃんを入れて海岸まで歩き、波打ち際の手前から放流します。生まれたての赤ちゃんをそっとつかんで砂浜に置き、それから赤ちゃん達が一生懸命波打ち際に走り出す光景は感動的でした。朝日に包まれ、新しい生命の息吹を感じることが出来ました。小さな生命に小さな子供達が親近感を感じているのか、すみれちゃんも思朗君も海に向かうウミガメの姿をずっと眺めていました。ちなみに英国にはカメがいないので、Davidも嬉しそうに写真とビデオを撮影していました。

幼稚園の制服 また四万十市の幼稚園に2週間ほど、すみれちゃんが通うことになりました。幼稚園の制服を借りて、地元の子供たちと過ごす経験が出来ます。楽しく過ごしていたようですが、お昼寝の時間が気に入らなかったようで、毎回昼過ぎには帰ってきました。眠りを強制されるのが嫌だったようです。

 思朗君はワンパクでいつも甚平姿ではしゃぎ回り、一人遊びで盛り上がっています。人形が大好きで、Upsy Daisy、Iggle Piggleという英国で子供達に人気のキャラのぬいぐるみを常に携帯しています。歌付きで踊り出しますが、歌も踊りも判別不能でした。歌はどう聞いても”Iggle Piggle”と言うよりは「ベゴ、ベゴ」にしか聞こえませんでしたが、楽しんでいることははっきりと分かりました。自分のことも思朗君と言えず、「んっくん」と言っているのでしょうがないのですが。これで日本のキャラとはまるで違う不思議なUpsy Daisy, Iggle Piggleを知ることが出来たのは収穫でした。ちなみにこのキャラはYoutubeで閲覧可能です。

そうめん大好き! 二人とも野菜や果物が大好きで、非常に大食漢で見ていて気持ちが良いほど食べます。お寿司やおむすび、麺類もよく食べ、非常に良い食育がなされていました。飲み物はいつも水。自分の水筒に水を入れて、ゴクゴクとおいしそうに飲みます。日本の子供達の食育とついつい比較してしまいました。

 寝る前は必ず絵本を読んで聞かせます。同じ話を何回も何回も聞いてもいつも嬉しそうに話しに夢中になります。自分の子供の頃を少し思い出し、子供の頃は同じ話でもその都度楽しめ、全部覚えていてもまた聞きたくなり、母親を煩わせた記憶が蘇ります。多分子供はその瞬間瞬間を誠実に生きていて、言葉も文法や規則に捕らわれず、自由な発想で何でも反応して喜怒哀楽を表現し、ある意味自然のリズムと同等の営みを行い、全ての核心に一瞬で迫れるという点で一種の「詩人」ではないかと思います。

 毎日一緒に暮らす妹夫婦はそうは思わないかもしれませんが、このような思いを一緒に過ごす中で抱くようになり、今年の夏は姪と甥からたくさんの幸せを頂戴する機会に恵まれ、非常に楽しい帰省となりました。

英語科 田辺