大妻多摩中学高等学校

第71段

 トントン! ドアをノックする音が聞こえ、こんな時間(夜7時過ぎ)に誰だろうと思い、ドアを開けるとそこには…。2週間ほど前、10月31日は Halloween でした。でも不思議なもので、日本の方がはるかに盛大なのです。もちろん日本では商業目的であんな大騒ぎになっているのでしょうが、オーストラリアでは、スーパーに何か Halloweenグッズがあったかなと、記憶を呼び起こしても何も思い出せないほど静かでした。通りに旗が立てられたり、カボチャが並べられたり、特別な屋台が出たりするようなことはなかったです。あんなに大騒ぎをしている日本が変に思われるくらいでした。そもそも、日本人のどれだけが、Halloween の意味を知った上であの大騒ぎをしているのでしょうか。

 日本に比べるとあまりにも静かだったので、Halloween のことなどすっかり忘れ、実はその日が私の誕生日なので、何を食べようかと悩んでいた矢先、夕方散歩をしていると、なにやら異様な衣装を着た子供を発見!「そうか、今日は Halloween でもあったんだ」と思い出し、急いで帰宅して買いだめしておいたお菓子をテーブルの上に出して待つこと2時間。あのノックが聞こえたのでした。

 ドアを開けると、そこには5~6歳くらいの男の子が一人、怖~いモンスターのお面をかぶって立っているではありませんか。“Trick or Treat.”昔教科書で習った通りのその言葉に思わず感激!でも、あまりにも可愛過ぎるその姿に、“Oh, I’m scared.  I’m really shocked!”と怖がった声で返事をしてお菓子を渡しました。よく見ると後方4~5m のところには、母親らしき女性が一人、微笑んでこちらを見ているのが分かりました。私がお菓子を渡すのを見ると、手を降って感謝されていました。

 それから、すぐに第2グループが到着。今度は写真の通り、かわいい女の子達のグループでした。このつれづれに投稿しようと、今度はカメラを用意していたので、“Excuse me, I’m from Japan.  I’m curious about Halloween, but we don’t have this kind of custom.  Could I take your photo?”と言って了解を得た上で、この写真を撮影させていただきました。「これが本当の Halloween なんだ。日本とはやはり different ね」と、人生初めての Halloween に少々興奮しながら、お菓子を渡しました。

 結局この日は全部で6グループがドアをノックしました。用意したお菓子が残り少なくなってきていたので、「これはもう日本から持ってきた貴重なお菓子も出さないとだめか」と、変な不安がよぎっていましたが、なんとか日本からの貴重なお菓子は出さずにすみました。最後に来たグループは、「えっ!君たちはもう大人でしょ!お菓子がほしいの?」と言いたくなるような、高校生くらいの大きな男の子5人でした。向こうもお菓子をもらうのが申し訳なさそうに、私には見えました。むしろドアが開いたら、そこには予想外のアジア人のおじさんが立っていたので、一瞬彼らの方が驚いているように見えました。

 東京と違って、夜になると真っ暗で静か過ぎるブリスベンですが、この夜はちょっと違う、わくわくした一夜となりました。

英語科 伊藤

Halloween の夜に
【写真:Halloween の夜に】
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