大妻多摩中学高等学校

第84段

“ 新年のカウント・ダウン ”

毎年大晦日になると日本では、世界各国の年越しの様子がTVに流れます。日本のような静かな年越しとは違って、海外では花火やパーティーなど賑やかな年越しが映し出されます。そんな年越しに参加するのが、実は小さいときからの私の夢の一つでした。今までにも海外で年越しを迎えたことはありましたが、日本のTVで見るような賑やかなものではありませんでした。

Brisbane Cityで年越しのカウント・ダウンで花火が上がるのを知ったのは去年の9月、ブリスベンの春の花火大会の日でした。ブリスベンでは、毎年春の訪れを祝う花火大会が9月の上旬にあるのと、大晦日の日に夜8:30と年越しのカウント・ダウンで2度花火が上がります。9月の花火大会の方が大がかりで有名ですが、その時は知らずに家のTVで見ていました。日本の花火大会とは大違いの花火に、すっかりと魅せられてしまいました。日本同様、ブリスベン川に浮かべられた船から花火を上げるだけではないのです。大きな違いは、市内のオフィス街にあるビルの屋上からも盛大に上がるのです。また、ブリスベン名物の Story Bridge を完全封鎖して、橋からも多くの花火が上げられ、最後は橋全体をナイアガラの滝状態にして花火が仕掛けられました。日本では火災予防上難しいのではと思います。さらに、花火の上げ方も日本とは異なり、惜しげもなく短時間で連発して上げられます。要するに間がないのです。ですから花火大会も30分ほどで終わり、日本のように2、3時間続くというものではありません。

12月31日、夕食後に花火の上げられる South Bank (写真1)へ行くと、広~い公園に大勢の人が陣取っていました。ただ、公園がとにかく広いので、日本のように混み合って立ち見しかないというものではありません。(夏ですから)皆アイスクリームを片手に(アルコールは禁止です)、タオルを敷いたり折りたたみ椅子を持ってきて花火が上がるのを待ちかまえていました。多くの屋台が出て、子供向けの屋外映画が上映されていました。9月の花火大会とは異なり、大晦日の花火は船上からだけで、ビルや橋からは上がりませんでしたが、それでも大晦日に見る生の花火は初めてだったので見とれました(写真2)。

30分間で花火が終わると、11時半まで市内でのんびりとお茶をして、深夜0時を待ちました。ブリスベンでは市内でも、たいていのお店は5時頃には閉店しますが、この日は遅くまで屋外のバーを中心に多くのお店が開いていました。11:30頃、再び South Bank へ向かいましたが、やはりカウント・ダウン目当てなのか、深夜にもかかわらず8時のときよりもさらに多くの人が集まっていました。誰からともなく、カウント・ダウンが始まり、年越しと同時にまたまた花火が盛大に上がりました。大歓声の中、多くの人が花火を見上げていました。観光客らしき人も大勢いて、色々な国の言葉が町中にあふれていました。

生まれて初めての年越しカウント・ダウンでしたが、年齢的なものもあるのでしょうか、私は個人的には除夜の鐘が響く、静かな年越しの方が自分には合っているように思いました。昨年は、紅白もゆく年くる年も見られませんでしたが、夢が叶った思い出に残る年越しになりました。

年越し花火の会場 South Bank(元は万博会場)
【写真1:年越し花火の会場 South Bank(元は万博会場)】

年越し花火 これは8時半からのものです
【写真2:年越し花火 これは8時半からのものです】

 英語科 伊藤