大妻多摩中学高等学校

第88段

“ オーストラリアの学校の豊かな環境 ”

こちらへ来て、大学へ通う電車の車窓から美しい景色を楽しんでいます。とりわけ、学校の環境については、国土の広さが違うとはいえ、日本とオーストラリアではあまりにも大きな差があるように感じます。大妻多摩も美しい自然環境に恵まれていますが、ここクイーンズランド州の多くの学校が、もっと豊かな自然を持っています。一番の違いは、敷地、グラウンドの広さと美しさだと思います。どの学校も天然芝の美しい広大なグラウンドの中に立っているのです。写真1は、私の住む クリーブランドにある公立中高のグラウンドですが、初めて見たときに、そのあまりの広さと緑の美しさに心を奪われてしまいました。カメラでは撮り切れない広さなのです。多摩校の総合グラウンドが、軽く7~8個くらいは入りそうな広さ、しかも全部天然芝です。グラウンドの隣には照明付きテニスコートがずらっと並んでいます。学校の前を通ると、常にグラウンド・キーパーさんが芝の手入れをされていますし、テニスコートでは常にテニスがプレイされています。生徒達はどうやってこんな広い敷地と施設を使いこなすのだろうと、ずっと疑問に思っていました。

11月のある日、東京にあるスポーツ専門学校の生徒達が、サッカーの視察にこの学校を訪れるので通訳をしてくれないかと頼まれて学校を訪問した際、校長先生にお尋ねしました(写真2)。すると、このグラウンドは学校ではなく市のもので、学校がその敷地内に建てられているので自由に使えるとのことでした。年間3億円もの維持費がかかるのだそうですが、市の経費(税金)で賄われているのだそうです。そして、オーストラリアの多くの学校が同じようなシステムで広いグラウンドを持っていることを伺い、広い天然芝のグラウンドや立派な施設を持っている理由が納得できました。

この恵まれた環境と施設を生徒達は思う存分利用しています。朝、大学へと向かう電車の車窓から時折、小さな小学校低学年くらいの子供達が、美しい天然芝のグラウンドでラグビーの練習しているのを見かけます。「こんな小さい子供達が、こんな朝早い時間からラグビー?」と驚かされますが、整った環境が許すのでしょう。日本のラグビーがオーストラリアに勝てないのも納得がいきます。サッカーや野球も、人々の関心が今以上に向けられれば、いずれはオーストラリアに勝てなくなるのではないかと心配になるほどです。

本校のサッカー部をここへ連れてきて、この天然芝の上で、思う存分練習をさせてあげたいです。贅沢な話ですが…。

広大な天然芝グラウンド
【写真1:広大な天然芝グラウンド】

日本の視察団と
【写真2:日本の視察団と】

英語科 伊藤