大妻多摩中学高等学校

第89段

 先日の朝、多摩一帯は一面雪に覆われていた。生徒は唐木田の駅から学校まで歩いてきたと思うが、気づいたことはないだろうか。多摩校正門の前や中高棟前の雪は取り除かれ、歩きやすくなっていたはずである。
 実は、2人の大人が朝7時前から雪かきをしていたのである。人知れず、誰にアピールするでもなく、2人は黙々と格闘してくれた。誰かから命令されたわけでもない。自発的な行動だった。昨今は、とかく不公平感や不平等感を訴える風潮が蔓延する世の中だが、この行動こそ「忘己利他」の実践ではないだろうか。本当に見習い、日々実践しなければと深く感じ入った次第である。
 何ごともああだこうだと言う前に、まずは足もとから実行する。このことを教訓としなければと恥ずかしく思った。
 「少言他行」を目標に生きていきたい。この2人(他にもいたかも?)は理科のベテランである。



                            井の中の高野聖