大妻多摩中学高等学校

第90段

 先日、映画『ヒアアフター』を観に行ってきました。
ヒアアフターとは“来世”という意味で、予告編ではマット・デイモン演じる霊能者の話だと宣伝していたので、てっきりその手のオカルト映画かと思っていました。(でも監督がクリント・イーストウッドなので、そんなに単純な映画ではないだろうとも思っていましたが…)
そう思って観に行ったので、上映中は期待を裏切られた感じでした。つまらないから眠くなってきたのか、眠くなってきたからつまらなく感じたのか、どちらかわかりませんが…。

内容は、津波に巻き込まれ臨死体験をしたフランス人女性ジャーナリストと、双子の兄を事故でなくしたイギリス人の少年、そして霊能力を持つアメリカ人男性の3人のストーリーが独立して展開され、物語の終盤になってその3人が交錯していくという話。

私は映画を観にいくと必ずパンフレットを購入するのですが、帰宅してパンフレットを読み、脚本の意図や監督のインタビューを知ると、なかなか奥の深い映画だということがじわじわと感じられてきました。脚本を書いたピーター・モーガンは、おととしに私が見た78本の映画の中で最もよかった映画『フロスト×ニクソン』の脚本も書いていたことを知り、やっぱり!と思った次第です。イーストウッドは『この映画のテーマは観る側が自分自身で見出さなければならない』と言っていますが、本当にその通りだと納得しました。

観た直後はすごくいい映画だと思っても、その後しばらくすると内容を忘れてくる映画は多いのですが、見た直後はイマイチだと思いながら、その後じわじわとよさが感じられてくる映画はなかなかありません。
今度の週末あたり、体調をしっかり整えて、二回目を観に行こうと思います。みなさんも期末試験終了後にでも、ぜひ観に行って人生について思索してみてください。
ちなみにこの日観たもう一本の映画『RED/レッド』もなかなか面白い映画でした。

国語科 矢澤