大妻多摩中学高等学校

第96段

 みなさんご無沙汰しています、国語科・小野です。学校は、新学期が始まって1箇月が経ち、そろそろ体育祭の練習が本格化する頃でしょうか。

 私は、今年度一年間、研究休暇を与えられ、学校には出ていません。「休暇」とはいっても、もちろん勉強のためのものです。このような機会が与えられまして、学院当局・職場の先生方に感謝申し上げます。

 昨年度は、英語科の伊藤先生が同じ立場で、オーストラリアに留学なさっていました。職員室前に「伊藤先生からの手紙」が貼られ、この「つれづれ草」にも何度か寄稿があったので、生徒の皆さんはご承知だと思います。私の場合は、外国に行っても勉強が出来ませんので、国内にとどまり、母校である 学習院大学大学院人文科学研究科 に研究生として在籍し、勉強をしています。一部卒業生の間では、「小野は大妻多摩を退職して大学の人間になった」という話が回っていたようですが、それは事実ではありません。

 職場を離れて研修をするのは、もちろん一年後に学校に戻ってから授業を中心に生徒に対してよりよい指導が出来るようになるためです。その成果は、来年度の授業で十分にお示しするとして、大学という、普段とは違うそして生徒の皆さんが遠くない将来に進学しようとしている場にせっかく身を置いているのですから、大学で見聞きしたこと考えたこと、有益な情報などを、何か提供することが出来ればよいと考えています。大学の方も始まってみると意外に忙しくて、最初の投稿がかなり遅くなってしまいましたが、題して「老書生通信」です、来年の3月まで不定期でお送りしたいと思います。

 もちろん昨年度同様、「日本すごい人列伝」「本の紹介」も、機会があれば書きたいと思っています。何しろこの一年間、本だけはたくさん読むつもりですので。

 ちなみに、「老書生」とは、「間違っても学生に見られないくらい年を取って、なお勉強している人を、蔑んだり貶めたりして呼ぶ言葉」です。夏目漱石の『吾輩は猫である』でも、旧制中学校の教師である「苦沙弥(くしゃみ)先生」のことを、猫が「こんな燻(くすぶ)り返った老書生」と呼んでいます。

国語科  小野