大妻多摩中学高等学校

第137段

 「Yes we can!」「チェンジ」「改革に反するものは抵抗勢力」……。

 これらの言葉は響きがよく、かっこいい。国民は酔いしれる。心に訴える「ドラマ」を演出するのだろう。

 だが、オバマのアメリカは良くなったのだろうか。「小泉改革」後の日本は……?

 どうも近ごろ、分かりやすく単純な言葉だけが一人歩きし、その内容を深く吟味することなく、安易に動いてしまうことが多い。

 「誰かを引きずりおろしたい」とか「自分は正しいと疑わない」また、「分かりやすい決めつけで相手をたたく」……。こんな負の感情や根拠のない自信が世の中を動かしつつあるのではないか。自らの戒めとしても意識しなければと思う。

 本当に本当に冷静になって、物事を判断する「自立した社会人」を育てていかなければならない。「雰囲気」に踊らされず、弱者の視点に立って全体を見ていくことの大切さを強く感じている。

井の中の高野聖