大妻多摩中学高等学校

第141段

「人生は苦である」と言われると、多くの人は引く。「暗い」「前向きでない」「夢がない」などなど……。

誰しも展望の明るいことを期待し、良い言葉を好む。だが……。それのみでよいのか! 夢を語ることも大切である。「人生は美しいものだ」と訴えるのも必要だろう。でも、全員が夢を実現できるわけではない。多くの人は何らかの壁に直面するものだ。

大切なのは、「苦」は必ずあるものだと受け入れ、乗り越えていく人間力を身につけることではないか。そして、今、教育にはこの視点も必要ではと個人的には思っている。

「Life is beautiful」は勝ち続けた人の論理では? と思ってしまう私はひねくれているのだろうか。

井の中の高野聖